『ビッグコミックスピリッツ』6月11日発売号に『二月の勝者―絶対合格の教室―』第20講「五月の夢」が掲載されました。
目次
感想
志望校 優先すべきは親の希望? 子どもの希望?
今回のお話の最後では、中学受験の志望校選びで
優先すべきは、親の希望? 子どもの希望?
という問いかけがなされます。
これに対しては「原則として親の希望を優先すべき。ただし、子どもにはそれが子ども自身の希望だと思わせる」と答えたいと思います。
子どもは判断できない
小学生は、まだ、さまざまな中学校の特徴を理解できません。だから、ついつい「文化祭に行ったときの印象」や、「校舎の新しさ」といった部分だけで学校の好みを決めていってしまいます。
しかし、重要なポイントは、そうした部分以外のところにもあります。
たとえば、お話の中では「制服の好み」だけから、東洋英和女学院と品川女子が挙がっています(辛酸なめ子『女子校育ち』では両者とも「モテ系」)が、東洋英和女学院は伝統校、品川女子学院はニューウェーブ校と、校風が異なります。
「『働く』とかまだピンと来ない」日野紫が品川女子学院に合格出来たら、6年間でかなり鍛えられるのではないでしょうか。
子どもには分からない部分が多くありますから、やはり志望校の決定には親が大きく関与すべきでしょう。
子ども自身の希望として
ただし、親が決めた志望校を子どもに「押し付ける」ような形になるのは避けたいところです。子どもの学習意欲に影響する場合があります。
そこで、
- 親の志望校に子どもを誘導できるよう、情報を取捨選択して与える
- 文化祭などのイベントに行くか行かないか、行くとしたらどういう順番で行くのかを考える
といった作戦を採ることになるでしょう。
広告
これまでの感想
首都圏模試算数編
勇人編(中学受験に対する夫婦の温度差)
花恋編(フェニックス(サピックス)への転塾)
「上位クラスに避難しやすい教室を割り当てる」は斬新。モデルと目される某大規模塾(笑)で,そんな部屋割りをしてる校舎あるのかな。あったらびっくり。(「二月の勝者」第8講p21) pic.twitter.com/o2KRM8fkWl
— いちさん (@imasuyo) 2018年6月21日
あはは。現実の現場では,これは言えないですね。特に大きい塾だと,コンプライアンス上。(前の勤務先で知った家族情報を披露している状況)(「二月の勝者」第9講p9) pic.twitter.com/M8HbbdUczo
— いちさん (@imasuyo) 2018年6月21日
広告
中学受験がテーマのマンガ「二月の勝者」の2巻を読みました。
大変興味深くはあったのですが、医者のお母さんが朝帰りし、娘に「夜勤おつかれ」と言われているシーンがありまして、「医者が夜勤明けに帰れるわけないやろ!そのまま次の日の勤務始まるわ!」と言いたい。https://t.co/d8bG7uH5pF pic.twitter.com/QmEpNiOWoj— マンガ心療内科/ゆうきゆう/6月25日にも単行本二冊同時発売! (@sinrinet) 2018年6月19日
二月の勝者。第2巻読了。
塾の先生からしてみれば、んなこたぁない!な部分もあるのかもしれないけど保護者的にはホントにリアル。攻め込んでる際どい表現だって読んでいて全く嫌な気分にならない。
受験ママ友がいないから余計に思う、受験ネタで共感を得られる数少ないアイテム。良かった。— ハイチ (@momongoing1112) 2018年6月17日
大学受験の『ドラゴン桜』、中学受験の『二月の勝者』ときたので、高校受験モノも…と思ったけど、よく考えると高校受験ではあんまり作品として盛り上がらないのかな。ローカルな戦いがほとんどだし。
— すしむら (@suciology) 2018年6月13日