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『二月の勝者―絶対合格の教室―』第11講「三月の転機」感想

『ビッグコミックスピリッツ』3月12日発売号に『二月の勝者―絶対合格の教室―』第11講「三月の転機」が掲載されました。

今回は、花恋がフェニックス(サピックス)へと転塾したあとのお話です。


感想

塾での面談

「入れそうな学校ではなく入りたい学校を受けましょう!」というのは、営業上大切。また、生徒に油断をさせないために高い志望校を掲げておくのは、受験作戦としても妥当。ただ、「今からでも目指せます」は、場面を選ぶ言葉だろう。

フェニックス(サピックス)の保護者の方を前にして、一人称に「僕」を使うのは危なくないだろうか。

フェニックスの担当者が、面談後、「お母様には意識改革をして欲しいところだな」と独り言を言っている。気持ちは分かるが、やや傲慢な印象は拭えない。

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講師としての麻衣の行動

麻衣はなぜスポーツをした後、シャワーを浴びずに出勤したのか。清潔感やにおいに問題は出ないのか(髪については指導を受けていたが)。

男女複数の生徒に「腹パン」をさせているが、身体的接触は避けるべきではないのか。

生徒が通塾する時間と出社時間とが近いということは、平日ではなさそう。


その他

トイレで「あたしの定位置の鏡」などと言っている女の子、特に直前期、プレッシャーがかかった状態でトラブルを起こしそう。

勤務中にテキストを汚損したことに対して弁償を求めることは、コンプライアンス上どうなのか。

東京都TOKYOはたらくネット,「会社の物を壊したら弁償しなければいけないの」, https://www.hataraku.metro.tokyo.jp/sodan/siryo/26dounaru20.pdf ,2018年3月20日閲覧.

『予習シリーズ国語6上(2018年版)』の価格は2,160円。作品中で描かれているように「一冊4500円」ではない。

質問教室の待機列は、いかにもサピックスらしい。


前回の感想

『二月の勝者―絶対合格の教室―』第10講「三月の転機」感想