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『二月の勝者―絶対合格の教室―』第10講「三月の転機」感想

『ビッグコミックスピリッツ』3月5日発売号に『二月の勝者―絶対合格の教室―』第10講「三月の転機」が掲載されました。

今回は、中堅学習塾の上位の女の子がPHOENIX(SAPIX)へと転塾するお話です。


感想

子どもの安全対策

桜花ゼミナールの入退出記録がしっかりしている。セキュリティ面で大切だけれども、小規模塾や個人塾だと導入しづらいところもありそう。

「もう10日も塾に来てませんが、どうしたんでしょうか?」というセリフがあるが、電話連絡などしていないのか。通塾中の事故の可能性なども考え、連絡すべきでは。

PHOENIXバッジ(リュックの肩紐につけるタイプ)のモデルは日能研のバッジか。SAPIXの場合、防犯上の理由だと思うが、塾生であることを示すものを身につけさせない(中学受験をする家庭であれば裕福だろうということで、誘拐などの犯罪に巻き込まれる恐れがある)。

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理解のない父親たち

中年男性が「かませ犬」になっている。理解のない講師、理解のない父親。

  • 「塾に入りさえすれば勝手に成績が上がってくんじゃなかったのか?」
  • 「だから俺は最初から実績ダントツのフェニックスにしとけって言ったんだよ。」

転塾

Wスクール状態になっているのは、PHOENIXでやっていけなかったときのため「保険」か。桜花ゼミナールの授業料は前払い?

個別指導塾の見積もりが「週3日 120時間 一か月あたり プロ講師の場合 13万3200円」。中学受験向けの個別指導塾としては安すぎるのではないか。

サピックス「に」転塾というのは、まれなケースだろう。


フェニックス(SAPIX)

「今の塾で一番」の順くんの偏差値が64(開成の「合格可能性偏差値80%〔ママ〕」が72の模試で)。花恋は「二番手」で「サミット3(SAPIXのα3)」に入れる。順くんが受けた、この時期にこうした数字が出る模試は……?

「フェニックスって桜花よりカリキュラムが先に進んでいる」には、リアリティを感じる。転塾の際にその穴を埋めるのは極めて困難。

花恋は母親が働いているが、プリント管理が今後大変になりそう。

塾に通っている子たちの荷物が少ない。いくらPHOENIX(SAPIX)ではテキストが(ほぼ)いらないとはいえ。たとえばコートはどこにかけているのか。

デイリーSAPIX(?)のプリントデザインはもっと洗練されている。


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