『ビッグコミックスピリッツ』5月14日発売号に『二月の勝者―絶対合格の教室―』第17講「三月の変化」が掲載されました。
目次
感想
塾講師の生活リズム
佐倉が目覚まし時計をかけている時間が11時。塾講師らしいといえばらしいが、家庭生活には不向きだと思う。
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太陽高度が低い?
作品世界は現在3月(場所は東京都)。それにしては、朝11時に差し込んできている太陽光の角度が低いのではないだろうか。
【参考】カシオ,「高精度計算サイト」「太陽高度(一日の変化)」, https://keisan.casio.jp/exec/system/1185781259 ,2018年5月22日閲覧.
ミーティングの議題
ミーティングの議題に「四月の模試対策」というのは、一般的なのだろうか。
私の中でのミーティングのイメージは、
- 当日の、そして近日中の予定の確認や、個々の生徒・ご家庭に関する情報共有など事務的なもの
- 営業ノルマの達成状況の確認と、未達の場合の状況報告・対策指示
といったものだ。純粋に教務面のみを取り上げたミーティングというのは稀な気がする。
5年生まで、模試が四谷だけ?
先月までは大手塾「渋谷大崎(=四谷大塚)」の模擬テス卜を全生徒この校舎で行ってましたが 4月からはいよいよ本番を想定して、志望校の「合格判定」の出る外部模擬試験を受けてもらいます。
勇人が2月に受けたのは首都圏模試ではなかったのか(実際の首都圏模試は、小5の2月ではなく1月)。
学力が低い子に受けさせるのは首都圏模試であり、きっと桜花ゼミナールもそうしているはず。
模試の使い分け
模試の使い分けの説明は、大いにうなずける。作中では、言及した
- サピックスオープン
- 日能研 全国公開模試
- 四谷大塚 合不合判定テスト
- 首都圏模試
それぞれの特徴を、簡潔にわかりやすく描いていると思う。
授業プランを講師に任せている?
黒木が佐倉に対して、
成績的に問題児ばかりのRクラス、高額な季節講習の価格設定に心を痛めてましたけど、その金額に見合うだけの授業プランは立てておいでですか?
と問いかけているが、桜花ゼミナール全体としての春期講習のパッケージはないのだろうか。
春期講習の受講を提案するときに、あらかじめ定められた講習の内容を説明しそうなものだけれども……。
偏差値40の生徒を偏差値50まで上げる方法
ものすごくシンプルな、偏差値40の生徒を偏差値50まで上げる方法があります。
と、黒木は言い切る。
その方法は、きっと以下のようなものであろう。少なくとも、私が偏差値40台の小6に首都圏模試の算数を受けさせるとき、結果が求められれば、この作戦を採る。
要は、「捨て問を作る」ということなのだが、
akira,「日能研の歩き方」「公開模試対策(6年生)」, https://ameblo.jp/akira11552001/entry-12373668483.html https://web.archive.org/save/https://ameblo.jp/akira11552001/entry-12373668483.html ,2018年5月5日(同22日閲覧).
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【参考】首都圏模試センター,「小5 第5回 統一合判 偏差値換算表」, https://www.syutoken-mosi.co.jp/data/siryou_pdf/2017-0-5-5-kanzan.pdf ,2018年5月22日閲覧.
あるいは、受験する模試を難度の低いものに(あるいは母集団の学力レベルが低いものに)変えるというのも手だが、きっとそういう話ではないはずだ。
これまでの感想
勇人編(中学受験に対する夫婦の温度差)
花恋編(フェニックス(サピックス)への転塾)
6月発売の第2集のカバーデザイン出来てきました。デザインはベイブリッジスタジオの黒木さんです。かっこよくしていただいて嬉しい!! pic.twitter.com/zXFFmUe5Gl
— 高瀬志帆@「二月の勝者」連載中 (@hoshi1221) 2018年5月16日