神奈川県公立高校入試 暫定倍率 2022

『サンデー毎日』、私立高校の推薦・併願優遇を平易に解説

『サンデー毎日』2021 年 11 月 21 日号(11 月9日発売)は 84 ~ 85 ページに、

首都圏 233 私立高推薦入試
コロナ禍対応で高まる人気
「内申点」など変更に留意を

と題した記事を掲載。高校受験における「推薦入試」と「(一般入試)併願優遇」とを分かりやすく解説しています。大学通信の石丸公子氏の手による記事。


推薦入試の時期

東京都内の私立高校の場合、推薦入試の出願開始は1月 15 日。入試は1月 22 日からと決まっている。


推薦入試入学者数

推薦入試による私立高の入学者数は年々増加傾向で〔中略〕併設中学校からの進学者を除くと、入学者の半数以上が推薦入試の合格者だ。

「入学者」と書かれているところに注意が向きます。

私立高校を第一志望としている生徒は推薦入試を受ける場合が多いです。一方、都立高校を第一志望としている生徒は一般入試を受ける場合が多いです。

「受験者」「合格者」の数はそれぞれ一般入試の方が多いと思われますが、「歩留まり率」が悪いため、「入学者」の数では推薦入試に軍配が上がるということでしょう。

2019 年度 神奈川県私立高校入試 歩留り率一覧 男子校 錦城高等学校 平成31年度入試向けパンフレット錦城高校 2018年度入試結果は「入学者数」まで公開

学費など

私立高は公立高より学費が高いものの、最近は国の就学支援金制度や各自治体の授業料減免制度などもあり、金銭面のハードルは低くなってきている。

国の「就学支援金制度」にせよ、東京都の「学費負担軽減制度」や神奈川県の「学費補助金」にせよ、世帯年収で所得制限に引っかかる場合があります。

東京都の場合には世帯年収目安 910 万円まで「実質無償」。神奈川県の場合には世帯年収目安 700 万円まで「実質無償」です。

「実質」という部分に注意が必要であり、私立高校を目指す場合にお金で頭を悩ませるケースがまだまだ多いです。

私立高校等への学費支援 就学支援+学費補助あらまし 2021 神奈川県私立高校 学校別「授業料」金額一覧 2022 東京国際フォーラム 2019 年3月 24 日1神奈川県「学費補助金」、県内在住・県内設置校在学者のみ 就学支援金等の振込支給日は 10 月末頃 学費補助はいったん立替

推薦入試は合格したら必ず入学する「単願」推薦が中心

私立高の推薦入試は合格したら必ず入学する「単願」推薦が中心だ。〔中略〕出身中学の教員と高校とのあいだで入試相談が行われ、出願が認められれば、ほぼ全員が合格となる入試だ。

「入試相談」は受験用語です。「進路相談」とも呼ばれます。12 月 15 日に解禁されます。

出身中学校の先生を通じて行われるため、三者面談などを通じて良好な関係を築き、また十分に意思の疎通を図っておきたいところです。

東京国際フォーラム 2019 年3月 24 日1高校入試 2021 私立高校入試相談解禁は 12 月 15 日 都資料 私立高校の入試相談解禁は12月15日 都の資料に見る私立高校の入試相談解禁は12月15日 都の資料に見る

併願推薦と併願優遇

埼玉や千葉で多く利用される「併願」推薦は、公立高などが第1志望の人向きの入試だ。〔中略〕東京と神奈川の受験生は併願推薦は認められておらず、受験できない決まりだ。その代わり、一般入試に「併願優遇」制度が設けられており、これが併願推薦と同等の扱いとなる。

内申基準早見表 2021 神奈川県私立高校入試

合格確約

推薦入試では出願条件を満たしていれば合格が確約される

もちろん記事中にもある通り、一部の学校(例:慶應義塾高校)の推薦入試では「出願基準を満たしていても、出願イコール合格とはならない」です。しかし多くの学校の推薦入試では「合格が確約される」ので、12 月の時点で翌春の進路が実質的に決まります。

進路相談は不公平? 私立高校の推薦・併願合格確約は問題か

高校募集をやめる私立高

豊島岡女子学園は 22 年度から高校募集をやめる。今年4月に村田女子から名称変更し、共学化して人気になった広尾学園小石川は来年も人気が続きそうだが、24 年には高校募集をやめて中高一貫校になる。

私立学校の場合、高校募集を行うのか行わないのかという点からして注意が必要です。神奈川県内でも関東学院が 2022 年度の高校募集を行いません(募集定員がもともと少ないため、影響は小さいです)。

関東学院高校(三春台)、2022 年度 高校募集は行わない 聖セシリア女子中学校 平成31年度入試向け学校案内パンフレット聖セシリア女子が高校募集を再開 神奈川全県模試が伝える

【参考】過去の高校受験塾合格実績

合格実績水増し等に関する 1999 年の謝罪広告 YouTube に

上位国私立高校は東京学芸大附属、開成、慶應女子、慶應義塾、慶應義塾湘南藤沢、早稲田大学高等学院、海城、青山学院高等部、日本女子大附属、東洋英和女学院、桐蔭学園理数科です

上位国私立高校は慶應義塾、日本女子大附属、浅野、桐蔭学園、法政大学第二、明治学院、国学院、明大中野八王子、創価、法政大学女子、調布、同志社国際です


一貫生と外部生との差

中学入試の上位校の場合、〔中略〕高校からの入学者が彼ら〔中学からの入学者〕に追いつくために頻繁に補習したり、長期休みに講習を行ったりする学校もあります。同じクラスで学ぶ学習進度が速い中学からの入学者に対して引け目を感じてしまうこともあるかもしれません

関東学院のように高校募集が少なく混合クラスになる場合や、『体系数学』や『NEW TREASURE』といった独特の教材を使っている場合など、特に注意が必要です。

捜真女学校のように高校募集が少ない学校の場合、内部生のあいだで出来上がっている人間関係のなかに高入生がスムーズに入っていけるかどうかも懸案事項のひとつでしょう。

一方、武相や橘学苑、横浜創英、緑ヶ丘女子など、高校募集がメインの学校もあります。そうした学校では逆に中学入学生が高校入学生のパワーに毎年驚かされるように思います。