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神奈川全県模試は 15 日、Twitter で、聖セシリア女子が高校募集を再開すると伝えました。
【私立入試情報】聖セシリア女子(大和市)は、2020年春より高校募集を再開。定員は15名程度の予定。
→https://t.co/BTdOhXKtQS— 神奈川全県模試 (@info_ken1) 2019年4月15日
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中学募集での定員割れが影響か
聖セシリア女子中学校の 2018 年度入試では、募集定員 105 人に対して入学者数が 95 人と定員割れが発生しました。しかもこの 95 人には、聖セシリア小学校からの内部進学者 23 人を含めています(※)。
こうした中学入試の状況が、高校募集再開の背景にあるものと推察されます。
※ 声の教育社,『2019 年度用首都圏版中学入試合格資料集』32 – 33 ページ,2018 年 10 月.
相次ぐ女子校の高校募集再開
近年、女子校の高校募集再開が相次いでいます。
聖ヨゼフ学園が 2017 年度から、捜真女学校が 2018 年度から、それぞれ高校募集を行っています。
横浜富士見丘学園も、後期編入という形で行っていた高校募集を、 2018 年度から本格化させています(中等教育学校後期から高等学校へ)。
都内では、校長先生のリーダーシップで学校改革の波に乗る三田国際学園(共学)や、周辺にタワーマンションが林立するかえつ有明(共学)などで、それぞれ高校募集がなくなっていっています。しかし、県内ではそうした動きはないように見えます。
※ 三田国際学園は、2020 年度「国際生入試」で「若干名」高校募集を行います。
※ かえつ有明につきましては、ホームページの「2020年度中学入学生より中高一貫6年間、男女共学へ舵を切ってまいります」という文言を「高校募集停止」と解釈しています(https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/contents/news/30936/)。
Internet Archive
https://web.archive.org/web/20190525212036/https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/contents/news/30936/
かえつ有明
かえつ有明中・高等学校,「2019年度 〔高校入試〕説明会日程一覧」, https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/contents/admission/info-hs/ ,2019 年5月 26 日閲覧.
Internet Archive
https://web.archive.org/web/20190525211827/https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/contents/admission/info-hs/
※ 2019 年5月 26 日追記
「共学化」カードは……?
聖ヨゼフ学園は「2020 年度の中学新入生より男子生徒を募集」し共学化します(https://www.st-joseph.ac.jp/high/topics/2018/07/2020.html)。
横浜富士見丘学園も、「2019年度から男女共学化を図」ります(http://www.fujimigaoka.ed.jp/)。
青山学院横浜英和、法政大学国際、八雲学園、品川翔栄(現 小野学園女子)……共学化に舵を切った女子校はここ数年だけでも何校もあります。横浜や桐蔭学園中教などを考えあわせても、女子だけ、男子だけの募集にメリットが少なくなってきているのでしょう。
聖セシリア女子が今後も女子校としてあり続けるのかという点も気になるところです。