産経新聞は 12 月 17 日(火)の朝刊1面トップ(関連記事 22 面)に、
学力入試 年内実施で指導
文科省 東洋大・大東文化大に
と題した記事を掲載しました。
- <独自>文科省、東洋大と大東文化大を指導 学力試験の年内「前倒し」実施で 大学側反発
https://www.sankei.com/article/20241216-72DF3CZVKNI4THZJJKWV5DEHNM/?outputType=theme_nyushi - 大学入試の学力試験年内実施、関西の私大から首都圏に波及 少子化でルール形骸化懸念
https://www.sankei.com/article/20241216-SF4J4A3S4RPNBAP5NX42TLC6JU/?outputType=theme_nyushi
同紙によれば、文科省は 10 月、年内入試を実施する両大学に対して「試験期日のルールを逸脱している」と指導したといいます。
東洋大と大東文化大とが学校推薦型選抜(公募制)として実施した入試は、実質的な一般選抜の前倒し。
ただし、22 面には、
関係者によると、関西で推薦入試として年内に学力試験を実施しているのは、近畿大、龍谷大、甲南大など。関西の一部の私大では 30 年以上、実施要項を逸脱した入試が続いてきたとみられるという。
とあり、今回の件に関しては、東洋大学の反論として1面に掲載されている、
関西の大学で慣習化しているのに、指導は矛盾している。
という主張が妥当なものでしょう。
「日本私立中学高校連合会」の実態、名称と離れているのでは
22 面で「代表者」が「懸念」を示しているという日本私立中学高校連合会(日本私立中学高等学校連合会)では、吉田晋先生が 2008(平成 20)年4月からずっと会長を務め続けています(任期2年と形式的に定められてはいます)。近藤彰郎先生の副会長職も 2008(平成 20)年からずっとです。長塚篤夫先生、平方邦行先生らを含め、一部の都内私学の考えが色濃く反映される組織です。
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トップ 中高連について 沿革・歴代会長
https://web.archive.org/web/20210312181946/https://www.chukoren.jp/profile/history.html
長期にわたる副会長職
- 中学校授業のための、新しい空手道情報誌『あゆみ』vol.4 2012 年2月号,11 ページ.
https://www.jkf.ne.jp/wp-content/themes/jkf/pdf/ayumi/ayumi_vol4.pdf - 平成21年度私学振興全国大会/平成21年(2009年)12月1日開催
https://chukoren.jp/activity/convention/pr_taikai2009/
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英語民間試験 私立中高の団体「中断や延期 かえって混乱招く」
2019年9月19日 18時17分
https://web.archive.org/web/20190919143656/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190919/k10012089981000.html
「日本私立中学高校連合会」というのがどんな組織だろうと思ったら、https://t.co/n3pmTVeqxp 吉田晋というひとはすでに会長職10年以上、過去の理事長・会長も長期政権で、これだけとってもいまやまともな組織じゃないのでは・・・
— 田中 純|『磯崎新論』11月7日発売 (@tanajun009) September 19, 2019
試験期日のルール
大学入試には
- 総合型選抜
- 学校推薦型選抜(公募制・附属高校・指定校制)
- 一般選抜
の3種類があり、それぞれ解禁日が異なります。
- 総合型選抜の出願解禁日は9月1日、合格発表解禁日は 11 月1日、
- 学校推薦型選抜の出願解禁日は 11 月1日、合格発表解禁日は 12 月1日、
- 一般選抜の入試解禁日は2月1日
です。
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大学入試の3種類、総合型・学校推薦型・一般選抜の解禁日
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