広義にいわゆる「困り感」を抱えている生徒が中学校を卒業するとき、進学する神奈川県公立学校にはさまざまな種類があります。
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https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/tokushoku/hsw/keyword.html
目次
特別支援学校高等部
特別支援学校
https://www.pref.kanagawa.jp/kyouiku/ken-tokushi.html
特別支援学校高等部を卒業した場合、「高等学校卒業」とはならず、「特別支援学校卒業」となります。
特別支援学校の分教室
上記、特別支援学校高等部の分教室です。高等学校のなかに設置されていても、卒業の扱いは「特別支援学校卒業」です。
全日制・普通科 インクルーシブ教育実践推進校
インクルーシブ教育実践推進校特別募集で入学が可能です。この特別募集に志願するために療育手帳の有無は問われません。中学校で支援級に在籍している必要もありません。
特別募集で入学した生徒は入学後、英語や数学の授業時に取り出し授業を受け、職業訓練を受けたり生活スキルを身につけたりします。このため、誰が特別募集で入学したのかということはクラスメートの知るところとなるはずです。
通常の 40 人学級のなかで学びます。先生の加配があるにはありますが、特別支援学校と比べられるようなものではありません。
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特別支援学校の配置基準
3.高等部の1学級の生徒数は、8人(視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由又は病弱のうち2以上併せ有する生徒で学級を編制する場合にあっては、3人)以下としたこと。ただし、特別の事情があり、かつ、教育上支障がない場合は、この限りでないとしたこと(第3項)。
2.特別支援学校に置く主幹教諭、指導教諭又は教諭(以下「教諭等」という。)の数は、1学級当たり1人以上としたこと(第2項)。
文部科学省,3文科初第1076号「特別支援学校設置基準の公布等について(通知)」,令和3年9月24日.
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/mext_00038.html
定時制高等学校(昼間・夜間)
昼間や夜間の定時制高校です。学力検査は3科で、問題も平易です。4年間で卒業することになっていますが、実際には3年間で卒業できる場合が多いようです。
夜間定時制は入学定員にかなり余裕があり、まず不合格になりません。昼間定時制は倍率が立つことがあり、入学者選抜(入試)で不合格者が出ることもあります。
県立の昼間定時制(「多部制定時制高校」)2校はフロンティアスクールと呼ばれます(県立横浜明朋高校と県立相模向陽館高校との2校)。
全日制・普通科 クリエイティブスクール
田奈・釜利谷・横須賀南・大井・大和東の5校。全日制普通科です。
田奈高校は麻生総合高校を実質的に吸収する予定です(麻生総合高校がいわば廃校になる)。また、大井高校は小田原城北工業高校に実質的に吸収される予定です(大井高校がいわば廃校になる)。
退学率が比較的高いです。本人が目標をもって通学し続けられるかどうかが大切になります。
入学者選抜(入試)の方式が独特で学力検査が課されません。定員割れとなることが多く、入学難度はかなり低いです。
公立の通信制
神奈川県内には2校の公立通信制高校があります。
横浜修悠館高校の場合には週4日までの通学もできます。厚木清南高校の場合には全日制・定時制の課程が併設されています。
卒業要件を満たせば3年間以上の在籍で卒業できます。
定時制やクリエイティブスクールに比べ、自分自身で学習を進めていく力がより強く求められます。
フレキシブルスクール
県立川崎と厚木清南との2校。通学時間が文字通りかなりフレキシブルです。
たとえば朝が弱かったり、日光アレルギーがあったりする場合などに進路として検討できるでしょう。