神奈川新聞は 27 日、1面トップで 2024 年度 神奈川県公立高校入試からの「面接一律実施 廃止」を報じました。
報道によれば
面接実施校は 23 年5月ごろまでに公表
されます。このため、面接に代わり評価対象になるとされる調査書(いわゆる内申点)の観点別評価「主体的に学習に取り組む態度」に関して、中学校2年生のときの評価は対象外になると思われます(カナガクによる推測です)。
すばる進学セミナー(鎌倉市)の中本順也先生は、今回の報道より前に、入試制度検討協議会の報告書から、6つの連続ツイートで考察を行っています。
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すばる進学セミナー(鎌倉)
※鎌倉のすばる進学セミナーは、逗子のすばる進学セミナーとは異なります。
【勝手な考察連ツイ】
現中2の入試から選抜の「あり方」が変わります。「やり方」がどう変わるかはまだ不透明。県教委の検討協議会の報告書によると、・面接試験を廃止を検討。選択制(特色検査化)もアリか
・観点別評価の「主体的に学習に取り組む態度」を選抜に使用する可能性も
— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) April 25, 2022
この「主体的に学習に取り組む態度」については生徒・保護者の誤解も多いかなという感覚を持っています。
以前の「関心・意欲・態度」の“後釜”という認識が強いからか、発言回数や真面目に授業を聞くこと(先生に気に入られること)などが評価に直結すると思われている節も依然ありそうです。(続く)
— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) April 25, 2022
実際は“学びに向かう力”に力点が置かれていて、つまり「試行錯誤して前進する力」「粘り強く道を探る力」=主体性、と指導要領からは読み取れます。人間性については観点別評価では評価しないと明記されています。そのため、おとなしい性格の生徒が不利になることはあってはならないわけです。(続く)
— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) April 25, 2022
ただ、この観点別評価を入試の選抜項目に取り入れたい、という方向性は既定路線かなと。
一番の懸念は「主体的に学びに取り組む態度」の評価基準が学校や先生によって統一されていないことです。
学校間、先生間で極端に差が開く項目を入試の選抜に加えるのは怖すぎる。(続く)
— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) April 25, 2022
現中2から新制度を適用するのであれば、従来の内申の感覚でいくと、中2一学期の成績から影響することになってしまいます。
だとすると、現時点でまだ方向性が決まってないのはヤバすぎですね。だから、多分今の学年(現中2)の分は適用されない。(続く)
— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) April 25, 2022
面接の代わりに観点別評価を使うとしたら(未定)、来年度中3の分だけ、となるかなと。
入試の二次選考が「5教科+主体的〜」で決まるとすれば、「先生! “主体的”だけは! 何卒!!」みたいな修羅場が巻き起こるわけです。
一年間で各中学、各先生で評価基準が整備されるといいですねー
(おしまい)— 中本順也|すばる進学セミナー&かまくら国語塾| (@nkmt0418) April 25, 2022