平成28年度神奈川県公立高校入試問題「国語」における、乱択での得点期待値は「15点」です。
まったく知識のない受験生があてずっぽうで(=乱択で)選択問題の番号を埋めた場合に取れるだろう得点を計算しました。
選択問題だけに着目し、それぞれの問題の配点に「当たる確率」を掛け合わせた値を合算しています。
国語の記号問題はすべて4択問題なので、「当たる確率」はどれも「4分の1」です。
目次
神奈川県公立高校入試2016 国語
4点問題
4点問題(上図中の青い部分)は全部で13問ありました。
ここから、4点問題での得点の期待値は「13点」となります( (4×1/4)x13=13 )。
2点問題
2点問題(上図中の赤い部分)は全部で4問ありました。
ここから、2点問題での得点の期待値は「2点」となります( (2×1/4)x4=2 )。
合計
以上を足し合わせると、乱択での得点期待値は「15点」となります。
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ここから分かること
神奈川全県模試による追跡調査によれば、平成28年度神奈川県公立高校入試における大師高校・寒川高校の合格者最低点は99点でした。
500点満点に対する99点というのは、得点率にしてちょうど19.8%です。
まったく知識のない状態で国語(100点満点)の入試を受けて取れる得点が15点ですから、大師高校・寒川高校に合格するためには(あくまで国語だけで見た場合ですが)5点分の勉強をすればよかったのだということが分かります。
おわりに
神奈川県の公立高校入試において、特に上位・中堅校を狙うわけではない場合、「解答用紙に空欄を作らない」ことがとても大切です。
とりわけ、番号で答える問題(選択問題)では、たとえ問題文の内容がまったく分からなくても、答えが浮かばなくても、とにかく適当な答えを書いておくことで合格の可能性を高めることができます。
参考
- 神奈川県教育委員会,「共通選抜における学力検査問題」, http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f160600/p885592.html ,2016年8月4日閲覧.
- 平成28年度 神奈川県公立高校入試 学力検査得点と模試偏差
- 平成28年度 神奈川県公立高校入試〈社会〉 乱択での得点期待値