2022 年 12 月 18 日(日)に実施された神奈川大学の給費生試験 2023「国語」大問1 古文の空所補充(問3,15)に係る解答速報です。
賀茂真淵『歌意考』の本文を参照して、解答が正しいことを確認しています。
目次
問三
空欄Aに入る語として最適なものを次の中から選び、その番号を解答番号3にマークしなさい。
- ① 多し
- ② 多き
- ③ 多ける
- ④ 多けれ
解答
② 多き
解説
見ゆれ。それはた字の違ひ訓みの誤れるなむ(A)。
の(A)に入る語を選ぶ問題です。
下に句点があるので、はじめは終止形の「① 多し」が答えのように見えます。
しかし、直前に係助詞「なむ」がありますので、係り結びの法則から連体形の「② 多き」が正答となります。
なお、「③ 多ける」という活用形はないと思われます。「多し」は形容詞でク活用をします。そのカリ活用の連体形は「多かる」です(※カリ活用は下に助動詞が付く場合に用います)。
「④ 多けれ」のように文末が已然形となるのは係助詞「こそ」がある場合。
参考文献
画像
新日本古典籍総合データベース
歌意考(かいこう)
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100189343/viewer/18
※3行目の4~6文字目が「おほき」。
テキスト
歌意考
http://www2s.biglobe.ne.jp/~Taiju/kaiko.htm
- https://web.archive.org/web/20221218121152/http://www2s.biglobe.ne.jp/~Taiju/kaiko.htm
- https://megalodon.jp/2022-1218-2111-53/www2s.biglobe.ne.jp/~Taiju/kaiko.htm
※信頼できるページだと思われます。
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問十五
空欄Bに入る語句として最適なものを次の中から選び、その番号を解答番号 15 にマークしなさい。
- ① 上より下す
- ② 下より上る
- ③ 上なる人の心を測る
- ④ 下なる人の心を測る
解答
〔よりてまなびは〕① 上より下す〔をよしとする事、から国人もしかいへりき。〕
参考文献
姫路獨協大学
「二〇一四年度 一般一月入学試験」
http://www.himeji-du.ac.jp/exam/pdf/pastTests/2014/ippan1m/2014-ippan1m-ja.pdf
- https://web.archive.org/web/20221218121843/http://www.himeji-du.ac.jp/exam/pdf/pastTests/2014/ippan1m/2014-ippan1m-ja.pdf
- https://megalodon.jp/2022-1218-2118-18/www.himeji-du.ac.jp/exam/pdf/pastTests/2014/ippan1m/2014-ippan1m-ja.pdf