教職員人事異動

七里ガ浜高校、倍率上昇へのトリプルパンチ 2023 入試

2023 年度 神奈川県公立高校入試において、七里ガ浜高校倍率が上がる要素が揃っています。

  • 募集定員の減少
  • 地域の公立中学校卒業予定者数の増加
  • 隔年現象

の3要素。


募集定員の減少

七里ガ浜高校の 2023 年度入試における募集定員は1クラス減の9クラス規模です(1クラスを 40 人で考えます)。

2022 年度入試で 10 クラス募集を行ったことに対する、いわば「揺り戻し」。2022 年度入試における最終倍率は 1.42 倍でした(567 人受検、2人取消、398 人合格)。

なお、9クラス募集だった 2021 年度入試での最終倍率は 1.49 倍(539 人受検、1人取消、360 人合格)。

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地域の公立卒業予定者数の増加

2023 年3月の鎌倉藤沢・茅ケ崎の公立中卒業予定者数は前年比 226 人増。人口増加率が高いイメージがある横浜北地区よりもさらに急激に卒業予定者数が増加します。

鎌倉湘南地区の高校学級数は2増1減。鎌倉(偏差値 63.4)・藤沢西(偏差値 54.8)で2増、七里ガ浜(偏差値 56.5)で1減。同地区には市立高校がないため、公立高校の定員増は1クラス(40 人)分。

公立中学校卒業予定者数 226 人のうち9割 が全日制高校に進学し、その6割が公立高校に進学するとしても、

226×0.9×0.6
=122.04(人)

であり、地域の公立高校の募集定員増が公立中学校卒業予定者数の増加に追い付いていません。

私立高校の募集定員増に期待?

鎌倉湘南地区(鎌倉市・藤沢市・茅ケ崎市・寒川町。旧鎌倉藤沢学区&旧茅ケ崎学区)には

  • 鎌倉市6校
    ※うち栄光学園・鎌倉女学院・清泉女学院は高校募集なし。
  • 藤沢市9校
    ※うち湘南学園・湘南白百合学園・聖園女学院・慶應義塾湘南藤沢(1都3県以外)は高校募集なし。
  • 茅ケ崎市1校
  • 寒川町0校

の私立高校があります(中等教育学校はありません)。

  • 鎌倉市
    鎌倉学園・北鎌倉女子学園・鎌倉女子大学高等部
  • 藤沢市
    鵠沼・湘南工科大学附属・日本大学藤沢・藤嶺学園藤沢・藤沢翔陵
  • 茅ヶ崎市
    アレセイア湘南

の募集定員の増加が期待されます。

ただし、私立高校の入試はそのほとんどが内申点によって行われるため、私立の募集増が直接的に競争率の緩和につながる実感は得づらいものと思われます。


隔年現象

倍率の隔年現象を考えてみても、七里ガ浜高校の倍率上昇を見込めます。

  • 2020 年度入試から 2021 年度入試にかけて倍率が上がり(1.30 -> 1.49)
  • 2021 年度入試から 2022 年度入試にかけて倍率が下がった(1.49 -> 1.42)

ため、2023 年度入試では再び倍率が上昇すると考えることができます。

ただし、2022 年度入試における倍率の緩和は定員増によるものです。2020, 2021 年度入試は9クラス募集、2022 年度入試は 10 クラス募集。

2021 年度入試から 2022 年度入試にかけて受検者数自体は増えています(受検後取消者を除いた受検者数は 538 -> 565 人)。

2022 年度入試で倍率が下がったから、狙い目だろう

と考える受験生が少ないことも考えられ、この「隔年現象による倍率上昇圧力」は働かないことも考えられます。


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参考文献

募集定員の減少・卒業予定者数の増加

神奈川新聞、2023 年度 県立高校入試の募集定員増減を速報
https://kanagaku.com/archives/60775

最終倍率


隔年現象

神奈川県公立高校倍率 2023 予想倍率変動を隔年現象から
https://kanagaku.com/archives/60696