教職員人事異動

公立中学校の内申点絶対評価「検証が必要な時期」横浜学園

先月4日に行われた

令和4年度第2回神奈川県公私立高等学校協議会

において、横浜学園高校田沼光明理事長校長公立中学校内申点のつき方について指摘。

検証しないとわからないことですが、公立中学校の成績が上位に偏っているのではないかというような話も聞こえてきております。中学校としても適正な評価をするように頑張っておられると思っておりますが、絶対評価になり、どのような動きになっているのか検証が必要な時期にきているのかなと感じています。

と述べました。


神奈川県、公立中学校の内申点に係るデータなさそう

神奈川県では 2012(平成 24)年度で公立中学校の学習評価に関する調査が終わっています。

同調査は

各学期の評定結果に対して調査を行い,その結果を各学校が自校における指導と評価の参考とし,より一層客観的で公正な評価となるよう工夫・改善に役立てる

ことを目的としていたものです。

これが行われていないいま、神奈川県内の公立中学校で内申点(評定結果)がどのようにつけられているのか、データ自体がそもそもなさそうです。

おそらく神奈川県教育委員会教育局の立場は、

  1. 資料を作成し研修を実施するなど、適切な評価が実施されるよう県教委が努めており、
  2. 適切な評価に向けた取り組みを各学校が行っており、
  3. 生徒・保護者への説明も十分に行われている

ため、「公立中学校の学習評価に関する調査」はもう行わない――というものだと思われます。

しかし私学側としては、やはり内申点のインフレを感じているようで、鎌倉学園の竹内博之理事は

公立側と同じように上位校は十分に生徒が集まりましたが、中堅から以下のところでは定員割れしている私学側もあり、これがバランスよく皆さんのところに流れれば、全日制進学率の向上に繋がっていくのかなという思いもあります。ですから5段階評定があまり良過ぎるとみんな上位校に寄ってしまう。全体では人数が多いかもしれませんが、潤っている私学、実はそうではない私学があることをご承知おきいただきたいと思います。

と述べています。


参考文献