教職員人事異動

戸塚高校(一般)2022、オール4&7割得点で合格と予想

2022 年度入試における市立戸塚高校一般コース学区内)への合否について、

  • 内申点 オール4(108 /135)
  • 学力検査得点 7割得点(350 /500)

をモデルケースとして予想します。このケースはおそらく合格になったものと思われます。

倍率や問題の難化、自己採点の厳しさ、面接での逆転といった要素を

  • 度外視すると、数字的には合格可能性が低そうに見える
  • 考慮に入れると、実際問題としては合格可能性が高そう

なケースです。

予想プロセスは以下の通りです。


受検倍率

まずは倍率。受検倍率ベースで 2021 年度入試から 2022 年度入試にかけて

1.45 → 1.28

と大幅に緩和しました。


選考基準と af+bg 値、面接

第1次選考基準は442の重点化なし、第2次選考基準は82の重点化なしです。

af+bg 値

モデルケースとした内申オール4、学力検査得点7割の場合、

  • 内申 108 → af 値 320
  • 入試 350 → bg 値 280

で、af+bg 値 600 /800 です。

面接での得点変動

神奈川全県模試の追跡調査結果によれば、2021 年度入試において市立戸塚では面接で差をつけています。

面接最高点 100 点、面接最低点 73.0 点、面接平均点 85.4 点です(データ件数 80 件以上)。

最高点と最低点との差が 27.0 点ということは、

S1 値でも S2 値でも、54 /1000 だけ変動の余地があります。


2021 年度入試ボーダー

次に 2021 年度におけるボーダーラインです。

  • 第1次 af+bg 値 627 /800
  • 第2次実用値 380 /500
  • 第2次最低値 364 /500

でした(最終倍率 1.44)。


学力検査の難易度変動

ステップ平均点

これに問題の難易度変動を加味します。

市立戸塚(一般)受験生のステップ平均点を 2021 年度と 2022 年度とで比べると、

375.0 → 374.0

です(人数表記Bで、26 ~ 50 人)。

このステップ平均点には、あまり難化傾向の影響が表れていません。

ただ、同偏差値帯の他校、例えば秦野のステップ平均点は

369.0 → 349.3

と大幅に下がっています(人数表記Dで、101 人以上)。

秦野は 2021 → 2022 で倍率変動がありません。志願変更で市立戸塚(一般)が 28 人減らした一方で、秦野は 16 人増やしています。そうした影響がステップ平均点の変動の差に影響しているのかもしれません。

しかしとにかく、おそらくステップ平均点以上に市立戸塚(一般)受験生全体の平均点は下がっているものと憶測されます。

学力検査の難易度変動

学習塾による考察

「学力検査の得点と偏差値」を神奈川全県模試の資料で見てみると、2021 年度入試では5科平均点で

  • 偏差値 60 帯: 386.9
  • 偏差値 55 帯: 353.8

でした(市立戸塚は概ね偏差値 60)。

  • 偏差値 60 帯の得点予想(すばる進学セミナー)は「大きく下げ」。
  • 偏差値 55 帯の得点予想(瀬谷松栄塾)は「335 付近」です。

やはりステップ平均点以上に市立戸塚(一般)受験生の得点も下がっているのではないかと思われます。


ボーダー押し下げ圧力が働いていると予想

こうして考えてみると、

  • 倍率が大幅に緩和していること
  • 問題が難化していること

が2つともボーダーラインの押し下げ圧力として働いて、2021 年度ボーダーである

  • 第1次 af+bg 値 627 /800
  • 第2次実用値 380 /500
  • 第2次最低値 364 /500

よりも低い得点での合格が見込まれます。

特に受検倍率 1.28(志願倍率 1.29)というのは稀に見る低さです。


倍率変動とボーダーライン変動

倍率変動に伴うボーダーラインの変動は顕著です。

たとえば、2019 年度入試では市立戸塚(一般)の倍率が 1.20 まで緩和しましたが、このときの第2次最低値は 292 まで下がりました。第1次ボーダーも 560 まで下がっています。

2019 年度入試では問題が難しかったというのも確かにあり、ステップ平均 328.5、全県合格者平均点 263.0 だったのですが、それでもこの下げ幅に倍率緩和が効いていることは間違いないでしょう。

このため、2022 年度入試のボーダーが 2021 年度入試の

  • af+bg 値 627 /800
  • 学力検査得点 364 /500 点

からさらに下がり、モデルケースとして設定した

  • af+bg 値 600 /800
  • 学力検査得点 350 /500

よりも下に来る可能性は高そうです。


「資料の整わない者の選考」による第2次選考枠圧迫も心配なさそう

2022 年度入試ではコロナ禍の影響で「資料の整わない者の選考」による第2次選考枠の圧迫が懸念されました。

しかし、市立戸塚(普通)の 15 日「取消者・欠席者」はわずか2名です。

ここから、(調査書が整わない者がいるかもしれないにせよ)第2次選考枠は例年通り確保されているものと思われます。


予想:内申オール4、学力検査7割で合格できそう

以上から改めてモデルケース(108 /135、350 /500 点)の合格可能性を考えていくと、

  • 倍率の緩和を考えると、第1次選考で合格できそう
  • 問題の難化、自己採点の厳しさ、面接での逆転――の3つの要素を考えあわせると、第1次選考で合格できそう
  • 問題の難化だけを考えても第2次選考で合格できそう

となります。