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横浜清陵高校の正門に横国大経済学部「学び舎の跡」記念碑

横浜清陵高校(横浜市南区)の正門右側には、

横浜高等商業学校 横浜国立大学経済学部 経営学部 学び舎の跡

の記念碑があります。

https://bit.ly/3g1ujn1


横浜高等商業学校 横浜国立大学経済学部 経営学部 学び舎の跡

 横浜高等商業学校は、関東大震災の翌年にあたる一九二四(大正一三)年に、ここ横浜清水ヶ丘の地に開学しました。横浜の復興の象徴として建設された鉄筋コンクリート作りの校舎は「白亜の殿堂」として長く教職員・学生、そして広く市民の皆様にも親しまれました。

 その後、一九四四(昭和一九)年に横浜工業経営専門学校、一九四六(昭和二一)年に横浜経済専門学校と改称し、一九四九(昭和二四)年に横浜国立大学経済学部となり、横浜高商時代からの優秀な教授陣のもと、高い競争倍率で知られる有数の学部として、全国にその名前が知られるようになりました。一九六七(昭和四二)年に経営学部が分離独立し、一九七二(昭和四七)年には、経済・経営両学部に大学院修士課程が設置され、今日に至る大学院の礎となりました。

 創立五十年にあたる一九七四(昭和四九)年には、長年親しんだここ清水ヶ丘校舎を後に、両学部は保土ヶ谷区常盤台キャンパスに移転しました。

 移転後も大学院を中心として発展し、一九九〇(平成二)年に法律系の修士課程である国際経済法学研究科が開設され、一九九四(平成六)年には、博士を養成する国際開発研究科が開設されました。その後、一九九九(平成一一)年に修士課程と博士課程を統合した大学院として国際社会科学研究科が発足し、念願であった経済学、経営学、国際経済法学等の博士号を授与する研究大学へと発展しました。経済学部、経営学部、国際社会科学研究科においては、横浜高商以来の伝統である「国際性」、「実践性」、「ゼミ等の少人数教育」を重視した教育研究を受け継ぎ、産業界、官界、学界など広い分野でリーダーとして活躍している人材を多数輩出してきました。

 二〇一一(平成二三)年三月、東日本を襲った大震災と大津波により被災地となった東北地方を中心とした復興と、リーマンショック後の経済再建に日本全体が努力している現在、横浜高商発足時に期待されていた経済復興の志をここに再確認し、横浜国立大学経済学部、経営学部、国際社会科学研究科のさらなる発展が日本再生に寄与することを祈念して、この地に記念碑を建立します。

二〇一二年十月
 (財)富丘会 有志


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