『ビッグコミックスピリッツ』5月 13 日発売号に掲載された『二月の勝者―絶対合格の教室―』第 48 講「八月の新人」の感想です。
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目次
模試の過去問演習
桜花ゼミナールでは模擬試験の過去問演習をよく実施しています。
模擬試験での成績向上はご家庭の満足度向上のため、また、生徒さんのモチベーションアップのために大切ではありますが、通常カリキュラムや講習カリキュラムがあるだろうなか実施すべきものなのかどうか疑問です。
自分が人を「変えられる」と
自分が人を
「変えられる」と
思っているなら
奢りです。
と言って、黒木は質問に訪れた佐倉を突き放します。
塾で生徒のみなさんと一緒にいられる時間は、そこまで長くありません。「講師として生徒の人生を変えられる」と思うのは、ほんとうに奢りだと思います。
もちろん、何らかの良い影響を与えられれば、それ以上の喜びはないのですが。
「学習」とは
佐倉の質問に答えない理由として黒木は
人にただ
「答え」を教えて
もらっているうちは
「学習」とは
呼べないからです。
と言います。
たとえば算数の問題で、講師が黒板に例題を解く様子をノートに写しているだけでは、十分な「学習」とはいえないでしょう。例題をもとにして自分で類題を解いていくなかで、「学習」は完成していきます。
しかし一方で、あらゆる問題に対して「自分の頭で考える」ことを要求するのは、教える側の怠慢に過ぎません。