3月18日(火)、全県模試の伸学工房は高校入試報告会2014を開催しました。
そこでは全県模試受験者を対象とした追跡調査に基づく多くの興味深い報告が行われたのですが、ここでは「面接の得点差は」という項目について見ていきたいと思います。
目次
面接で得点差がつかなかった学校
神奈川県公立高校入試では、どの学校も必ず調査書・学力検査・面接の3つを選抜の観点とすることになっています。
ところが今春の入試では、多くの学校がすべての受験生の面接点を同じにした模様であることが追跡調査の中間集計で明らかになってきました。
伸学工房が発表した面接点の「標準偏差の値がゼロ」(=面接で得点差がまったくつかなかった)学校は以下の通りです。
- 鶴見
- 城郷
- 市立東
- 霧が丘
- 瀬谷
- 横浜平沼
- 市立戸塚
- 新城
- 住吉
- 麻生
- 厚木
- 海老名
- 有馬(英語コース)
- 上溝南
- 市立横浜商業
- 市立横須賀総合
- 横浜緑園総合
- 古田島総合
横浜平沼はなぜか全員が200点満点の報告となっており、面接は100点満点とするという県教育委員会の発表と食い違いが出ています。
面接でついた得点差が小さかった学校
次に、面接の得点差があまりつかなかった(「標準偏差の値が小さい」)学校は以下の通りです。
- 弥栄
- 湘南
- 市立みなと総合
- 光陵
- 藤沢総合
- 市立金沢
- 大和西
- 港北
- 伊志田
- 津久井浜
- 市立桜丘
- 横浜翠嵐
- 上矢部
- 鎌倉
- 平塚江南
- 新栄
- 氷取沢
多くの旧学区トップ校、人気校がこの分類に入りました。中間集計における翠嵐、湘南の標準偏差は1未満です。
なお、光陵は特色検査でもほとんど差がつかなかった模様です。光陵の特色検査は
- 検査日当日に、学校が提示した課題について、自らの考えなどを口頭で発表する。
- 検査時間は5分以内とする。
というスピーチ形式で、頭を悩ませた受験生も多かったことと思いますが、結果的にはあまり気にしなくてもよかったようです。
面接でついた得点差が大きかった学校
最後に、面接で大きな得点差がついた(「標準偏差の値が大きい」)学校は以下の通りです。
- 山北
- 伊勢原
- 藤沢西
- 足柄
- 上鶴間
- 大和南
- 秦野曽屋
- 茅ヶ崎北陵
- 三浦臨海
- 金沢総合
- 秦野総合
- 藤沢清流
- 厚木清南
これらの学校では標準偏差が10を超えました。面接で大きな逆転が起きた可能性があります。
例えば山北では面接点が90程度の受験生もいれば、50程度に留まる受験生もいました。
今後さらに追跡調査の分析が進み、平成27年度受験生にとって有益な情報が提供されてくることでしょう。