教職員人事異動

横浜市鯉渕教育長「主な感染経路は家庭内感染」8月 23 日

横浜市の鯉渕信也教育長は 23 日、各市立学校長・校長代理に宛てた文書爆発的な感染拡大に伴う市立学校の段階的な教育活動の再開についてのなかで、新型コロナウイルス感染症の感染経路に関して、

少しでも本人や同居の方に風邪症状が見られる場合には登校を控え、医療機関を受診するようお知らせください。(主な感染経路が家庭内感染となっています。

と述べました(引用文中の強調はカナガクによります)。

教育長の鯉渕氏は現在進行している爆発的な感染拡大について、「主な感染経路は家庭内感染」という認識でいる模様です。


家庭内感染が主で学校は安全と言えるのか?

確かに、たとえば横浜市が8月 20 日に発表した新規感染者感染状況によれば、未成年で「家庭内感染の疑いあり」とされた事例は 92 件にも上りました。

  • 「同一施設内に陽性者あり」が2件
  • 「陽性者と接触あり」が 24 件
  • 「職場内感染の疑いあり」が1件

ですから、確かに「主な感染経路が家庭内感染」であるように見えます。

しかし、全事例 226 件のうち、107 件では感染経路に関する特記事項が「記載なし」です。これは横浜市が感染経路を追えていないことを表しています。

実際、横浜市の保健所業務は逼迫しており、たとえば港北区の日能研日吉校では陽性者が発生したにもかかわらず保健所による調査を受けられませんでした

学校よりも比較的安全であると考えられる学習塾でも、全員がマスクを着けていたにもかかわらず 100 名にも上る学習塾クラスターが発生しています。

さらに、23 日の横浜市教育委員会会議資料では、2021 年7月 20 日以降、市立学校で

  • 教職員 145 人
  • 児童生徒 808 人
  • (学校数では 364 校)

の陽性者が判明しています。

各地で部活動クラスターも報告されています。

こうした状況において、横浜市の鯉渕教育長が抱いている「主な感染経路は家庭内感染」という認識は、児童生徒・保護者と共有しづらいものでしょう。