C.B 個別学院(埼玉県所沢市)の遠藤篤先生は、学習塾運営にかかる三大経費を LRA と呼んで、それを「売上の 65 %未満に抑えなければならない」としています。
遠藤先生によるご説明は以下の通りです。
目次
学習塾運営経費の LRA
コストの大きい順に頭文字をとったもので、
- L…「レイバー=人件費」
- R…「レントアカウント=家賃」
- A…「アドバタイジング=広告費」
の3つである。
この3つを足して売上の65%未満に抑えなければならない。
その振り分けとして一般的なのは、
- L…「レイバー=人件費」 30~50%
- R…「レントアカウント=家賃」 10%~20%
- A…「アドバタイジング=広告費」 5%~15%
である。
家庭教師の授業料と講師給与で考えると……
『二月の勝者』第 41 講「八月の暴露」では、
ある保護者さんが某家庭教師仲介センターで現役東大生のカテキョをお願いしたところ、学生の相場以上時給 7000 円だったそうです。
ところが学生本人に実際いくらもらっているか聞いたところ、「時給 2000 円」
というくだりがありました。
この家庭教師仲介センターの「L(レイバー=人件費)」への「振り分け」を考えると、
$$ 2000 \div 7000 = 0.2857… $$
なので、比率約 28.6 %。
「R(レントアカウント=家賃)」があまりかからない仲介センターという業態ではありますが、本部要員の人件費や社会保険料等も考えると、授業料と時給との比率は妥当だと思われます。
参考文献
遠藤篤(C.B個別学院),『塾専門広告制作』「学習塾3大コスト『人件費』」, https://ameblo.jp/cherry-blossom-personal/entry-11973262267.html ,2015年1月5日.