暫定倍率(進路希望調査結果)2025

捜真女学校の2014年度入試で定員割れは起きたのか

捜真女学校の2014年度入試に関し、「定員割れが起きた」という話が聞かれています。はたして実際のところはどうだったのでしょうか。

捜真女学校 2014年度入試結果

まずは『SAPIX中学受験ガイド』を参考に、捜真の2014年度入試結果を振り返ってみましょう。

日程日時科目募集応募受験合格実質倍率合格最低点
帰国1/72科若干7771.0063 / 100
2/1AM2科801321241181.0557 / 100
2/1PM4科401831251151.09115 / 200
2/3AM4科207610101.00145 / 300
2/3AM2科(20)31422.0098 / 200
2/3PM4科10911171.57188 / 300
2/3PM2科(10)46732.33130 / 200

※ 「募集」「応募」「受験」「合格」の単位は「名」です。

B日程の受験状況

この結果を見るに、定員割れの話が出てきたのは、2月3日午前に行われたB日程の受験状況からだと思われます。

B日程では定員20名に対して受験者が14名しかいませんでした。また、4科受験生からは不合格者が1人も出ませんでした。

これは確かに「定員割れ」と言える状況です。

「定員割れ」による合否への影響はあったのか

しかしこのことからすぐに「定員割れ」からイメージされるような各種状況が起こったとは考えられません。

まず2014年度入試全体では、捜真は160名の入学者を集めています(併設小からの入学者を含む)。募集人員が女子150名ですから、それを上回る数字です。

また、全員合格となったB日程4科でも合格者最低点が発表されています。これはB日程4科での全員合格が決して定員割れに影響されているものではないことを示しています。10名全員が捜真の求める学力を満たし、合格を勝ち取ることができました。

2015年度入試に向けて

ただ、受験生が少なかったことに対しては学校側もやや危機感をもっているものと思われ、2015年度入試では国算基礎で受験できるD日程を2月5日の午後に新設する他、キリスト教系の学校ではあるものの2月1日から入試を行います

2016年度から横浜英和女学院が青山学院大学の系属校となることが発表され、周囲の同レベル帯の学校にも動きが見られます。各種説明会への参加などを通じ、子どもたちにとってベストとなる受験プランを考えていきましょう。

参考

※ 2015(平成27)年度用 中学入試過去問題集新刊・既刊一覧

アクセス

捜真女学校
所在地:横浜市神奈川区中丸8
電話:045-491-3686

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