平成26年度大学入試において、神奈川学園から横浜市立大学医学部医学科に1名が現役合格を果たしました。
目次
神奈川学園はどんな学校?
神奈川学園は横浜にある無宗教の私立女子校です。最寄りが横浜駅で通学の便が良く、お受験で有名な精華小学校が併設されています。
首都圏模試の偏差値(2014年中学入試 結果偏差値(合格率80%))は
- A日程: 51
- B日程: 49
- C日程: 53
であり、中学受験における学力レベルは中堅どころです。近隣の同レベル校には捜真女学校や横浜女学院、横浜英和女学院などがあります。
偏差値50からの横市医医合格
このようなレベル帯の学校ですので、ふつうは早慶上理とGMARCHへの合格人数の増減で主な進学実績が測られることとなります。GMARCHが主力で、あとは校内の上位層がどれだけ早慶上理に合格できるかという勝負になります。
ところが神奈川学園は平成26年度入試で、そのさらに上である横浜市立大学医学部医学科(横市医医)に1名の現役合格者を輩出しました。
横市医医の代ゼミ合格難易度は87.4%と極めて高く(東大の文科三類が88.3%)、合格者を出している学校も主にフェリスやその他御三家、筑駒などの最難関校となっています。そのなかで神奈川学園から合格者が出たということは目覚ましい快挙です。
横市医医合格者の横顔は
神奈川学園によれば、今回横市医医に現役合格を果たした生徒は、中学のかなり早い段階で医学部進学を心に決めたそうです。数学だけ塾に通い、高1の段階で既に数Ⅲを勉強していたといいます。
しかし決して勉強だけをしていたわけではなく、部活動でも新体操部のキャプテンとして、レベルの高い部を引っ張っていました。勉強と部活動の両立のために、出された課題などはすべて学校にいるうちに終わらせてしまっていたというお話です。
今後の神奈川学園
新体操部では先輩のがんばりに刺激されて、後輩たちも部の遠征に勉強道具を持っていくようになったそうです。校内で良い循環が起こっていることが予想されます。
神奈川学園は今年度より文部科学省が指定するスーパーグローバルハイスクール(SGH)のアソシエイト校にも選ばれました。SGHと異なり予算はつかないそうですが、横市医医現役合格者輩出と合わせて、多くの優秀な受験生を集める効果があるものと思われます。
今後の神奈川学園の活躍に注目です。
参考
※ 平成28年度入試から横浜市立大学医学部医学科が推薦入試を導入
※ 『サンデー毎日』に医学部に強い高校ランキング2014が掲載
アクセス
神奈川学園中学校・高等学校
所在地: 神奈川県横浜市神奈川区沢渡18−1
電話: 045-311-2961