神奈川県公立高校入試では繰り上げ合格がありません。すばる進学セミナーの中本順也先生が、神奈川県教育委員会の岡野親さんに確認なさっています。
目次
繰り上げ合格は制度上できない
繰上合格と追加募集の可能性についてうかがいました。結論から言うと「出来ない」です。
「……繰り上げ合格や合格発表後の追加募集の実施が、私学の定員に穴を開けてしまうことは予想に難くない。……教育委員会だけで独断で決められるものではありません。……」（岡野参事監）
Sources
中本順也，『受験を超えて 鎌倉の進学塾 塾長が考える、受験と国語とその先のこと』「県教委が語る新特色検査と学力向上進学重点校2019」，https://offspleiades.net/kenkyoui2020/，2019 年７月 12 日（2020 年３月１日閲覧）．
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【参考１】神奈川全県模試（伸学工房）
公立高校についていえば、2007年ごろまでは、繰り上げ合格を出していたようですが、現在の入試制度では、出していないようです。
— 神奈川全県模試 (@info_ken1) February 10, 2017
【参考２】公私定員比率では訴訟があった
さて、神奈川の私学で言えば、……高校入試における公立と私学の定員比率をめぐる訴訟がありました。
県は人口増に対処するために、県立高校を 100 校増やす計画を 1970 年代に立てました。その際、生徒数が減少したときは、県が責任を持って県立高校の統廃合をすると確約していたのです。しかし、県教育委員会が一向に定員を変更する姿勢を見せなかったため、県私立中学高等学校協会が県を相手に提訴しました（その後、定員協議の場を設けるとの知事提案を受け、訴えは取り下げました）。
工藤誠一（現 聖光学院校長），『わが人生 17 ぬくもり伝えて 『脱・進学校』山手の丘の実践』98 ～ 99 ページ，2019 年９月 20 日初版．
すばる進学セミナー
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