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駿台横浜校が登場? 吉野万理子『南西の風やや強く』

吉野万理子の近刊『南西の風やや強く』の主人公たちは駿台横浜校に通っているようです。


『南西の風やや強く』あらすじ

狩野伊吹(かのう・いぶき)は、エリートの父親から「首都圏でもっとも難関だと言われる中高の一つ」聖慶学園中学校に進学することを期待されていた。しかし、自らの意志で公立中学校へと進む。父親を襲ったがんに悩み、また、幼馴染の東谷由貴(ひがしたに・ゆき)との距離を縮めつつ、伊吹は高校3年生になっていく。

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50 分授業

伊吹は東京大学合格を目指して「生物と数学だけ、予備校に通わせてもらって」います(167 ページ)。現役文系の高校3年生の姿としてとてもリアルです。そして、その「予備校」は駿台横浜校のようです。

伊吹が通う予備校の授業は 50 分授業です(123 ページ)。予備校で 50 分授業と言えば、駿台予備学校に違いありません。


左手の路地は飲み屋街

伊吹は「予備校」に通うために、青木橋交差点から鶴屋町方面へと歩きます。

大きなトラックが乗用車がバスが途切れることなく、ふたりを抜かしていく。
左手の路地に入れば交通量は一気に減るので、ひとりきりの日はそちらを歩く。でも……飲み屋街なので……いや、それはまだいい。飲食街の切れ目に、不意に……が現れるのだった。(120-121 ページ)

鶴屋町というと、もともと猥雑な繁華街のイメージが強いです。ただ、最近はずいぶん変わってきているようにも思います。

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駿台予備学校との違い

伊吹が通う予備校と駿台予備学校との違いは、席が自由であることです。

予備校の席は指定されていない。毎回、自分の座りたい場所を取るのだ(140 ページ)

しかし、青木橋交差点から予備校への移動の描写にシェラトンやハマボール、ビブレなどが出てこないことから、やはりモデルは駿台横浜校だと言えるでしょう。


参考

駿台予備学校,「現役フロンティアの特長 1.現役合格カリキュラム」, http://www2.sundai.ac.jp/yobi/sv/sundai/scontents/others1_D/1337346194026.html ,2019 年3月 19 日閲覧.

七里ガ浜高校と鎌倉高校が『南西の風やや強く』に登場
https://kanagaku.com/archives/26134

横浜恒陽高校のモデルは翠嵐? 吉野万理子 近刊
https://kanagaku.com/archives/26334

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