『ぼくたちのリアル』読書感想文例


戸森しるこ『ぼくたちのリアル』読書感想文例です。

分量は、題名・学校名・氏名を除き、400字詰め原稿用紙で3枚ぴったりです。

ぼくたちのリアル

ぼくたちのリアル

ぼくたちのリアル

  • 作者:戸森 しるこ,佐藤 真紀子
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2016-06-09

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『ぼくたちのリアル』を読んで

神奈川 花子

 この夏、読書感想文コンクールの選考委員になった先生方はとてもラッキーです。なぜなら、『ぼくたちのリアル』の感想文をたくさん読めるからです。この本ほど、他のみんなの感想を知りたいと思う本はありません。

 私はこの一冊を、一気に読み通さずにはいられませんでした。まず、くだけた文章があっという間に私を物語へと引き込みました。そして、キャラクターとストーリーが、私をとらえてはなしませんでした。

 主人公のアスカはふつうの子。そんなアスカの幼なじみが、何事もカンペキに見える「王子様」のリアルです。王子様には人には言えない秘密があります。また、だれにも知られたくない弱さがあります。その心のすきまを、アスカが満たしていってあげます。アスカはだんだんと、リアルにとってかけがえのない存在になっていきます。そう、これは、ふつうの子が王子様と結ばれていくシンデレラ・ストーリーなのです。

 これでお話がおもしろくないはずがありません。しかし、だからこそ、他のみんながどう思うのかを知りたいことがふたつありました。

 まずひとつめは、「男の子のサジが男の子のリアルを好きなことについてどう思うのか」ということです。「ボーイズラブ」だとはしゃぐ女の子もいれば、「キモい」とさわぎたてる男の子もいるでしょう。LGBTの方々のことについて改めて考える子もいると思います。

 私はといえば、「サジがもし美少年でなかったら……」と思いました。物語がおもしろくなるためには、絶対にサジは美少年でなければならなかったはずです。しかし、もしサジへの差別について考えさせるのであれば、彼は美少年であってはならなかったはずです。

 そしてふたつめは、「このお話には決定的に欠けているカギがあると思わなかったか」ということです。「カギ」というのは、リアルが自分の過去を語ろうと思った理由です。これは、この物語のとても大切な部分です。だから、欠けているはずがないのです。しかし、私にはそのカギを見つけることができませんでした。他のみんなには見つかっているのでしょうか。

 リアルが過去を語った理由を、私はこう考えています。林間学校のとき、リアルがカン違いをして、アスカとサジとの三人で『バクロ大会』をすると思った。そこでリアルは自分の過去をバクロした。しかしこの理由は、物語のいちばん大切な部分にしては、あまりにも弱いように思えます。

 『ぼくたちのリアル』は、とてもおもしろい本でした。文章は読みやすいし、お説教くさくないし、キャラクターもストーリーもカンペキです。それでも、だからこそ、他のみんながサジのことをどう思うのか、そして、リアルがなぜ自分の過去を語ったのか、気になって仕方ありませんでした。

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参考

話題ネタ!会話をつなぐ話のネタ,「ぼくたちのリアル読書感想文のあらすじ(ネタバレ)と例文オススメ度」, http://xn--5ck1a9848cnul.com/8884 ,2017年5月28日閲覧.


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