平成25年度 横浜共立学園中学校1年生 国語講読 後期期末試験では、椎名誠の小説「アイスプラネット」から以下のような問題が出題されました。
横浜共立学園はいわゆる神奈川女子御三家の一角を占める学力の高い学校であり、中学1年生の後期期末試験であるにも関わらず難しい問題が並んでいます。
目次
椎名誠 「アイスプラネット」定期試験問題 横共 H25
問一
傍線①「無愛想に」とほぼ同じ意味の言葉を、本文中から七字以内で書き抜きなさい。
問二
傍線②「むっとした」とありますが、その理由として最も適当なものを次から選び、記号で答えなさい。
- ア どうして「僕」に本当のことを話してくれないのだろうかと、ぐうちゃんに不信感を持ったから。
- イ ぐうちゃんの答えが期待していたようなものではなく、はぐらかされたような気持ちになったから。
- ウ 証拠の写真などないことはわかっていたが、ぐうちゃんがそれを認めなかったことに失望したから。
- エ 「僕」が友達に信じてもらえなかったことを何とも思っていないぐうちゃんを無責任だと思ったから。
問三
傍線③「僕のことでぐうちゃんが責められるのは少し違う気がする」とありますが、このときの「僕」の気持ちとして最も適当なものを次から選び、記号で答えなさい。
- ア 「僕」が勉強嫌いなのはぐうちゃんのせいではないので、ぐうちゃんに申し訳ないと思っている。
- イ 「僕」がぐうちゃんのようになりたいと思っていることを否定されているようで腹が立っている。
- ウ ぐうちゃんの暮らし方と「僕」の将来のことを関連づけて話されることに、違和感を感じている。
- エ 母がぐうちゃんの良いところを見ず悪いところばかり責め立てていることを、残念に思っている。
問四
傍線④「顔と手足が真っ黒になっていて、パンツ一つになると、どうしても笑いたくなって困った」とありますが、このときの「僕」のぐうちゃんに対する感情を次から一つ選び、記号で答えなさい。
- ア 親愛
- イ 迷惑
- ウ 侮蔑
- エ 嫌悪
問五
傍線⑤「ぐうちゃんの声はどんどん遠くなっていく」とありますが、その理由として最も適当なものを次から選び、記号で答えなさい。
- ア ぐうちゃんがまだこりずにでたらめな話ばかりしていることにあきれたから。
- イ ぐうちゃんを引きとめるためには何と言えばよいのかを考え始めたから。
- ウ 次はどんな国へ出かけるのかということが気になって仕方がなかったから。
- エ あまりに突然のことに驚いてしまい、ぐうちゃんの話が耳に入らなくなったから。
問六
傍線⑥「母は、そんな僕たちに、あきれたり慌てたりしていたけれど、父はなにも言わなかった」とありますが、
- 母はどんなことに慌てていたのですか。「外国」という言葉を使って四十字以内で書きなさい。
- 父の心情として最も適当なものを次から選び、記号で答えなさい。
- ア ぐうちゃんはすぐに出ていってしまうのだから、いまさら何を言っても無駄だと思っている。
- イ 「僕」のぐうちゃんに対する今の複雑な気持ちを理解しているので、そっとしておこうと思っている。
- ウ 突然外国へ行くと言い出したぐうちゃんに対して、息子と同じように腹立たしく思っている。
- エ どうしたら「僕」とぐうちゃんを仲直りさせることができるかと、内心は心配でたまらなく思っている。
問七
傍線⑦「ほらばっかりだったじゃないか」とありますが、このときの「僕」の気持ちを考えて四十字以内で書きなさい。
模範解答(学校発表)
問一
ぶっきらぼうに(2点)
問二
イ(2点)
問三
ウ(2点)
問四
ア(2点)
問五
エ(3点)
問六
- ぐうちゃんが外国へ行くと聞いてから「僕」がぐうちゃんの部屋へ行かなくなったこと。(4点)
- イ(3点)
問七
ほら話でもぐうちゃんの話が大好きだったのに、突然旅に出てしまったので寂しい。(5点。「ぐうちゃんの話が大好きだった」の部分で2点)
参考
- 椎名誠 「アイスプラネット」定期試験問題 横浜市立中学校 H24
- 谷川俊太郎「明日」定期試験問題 横浜市立中学校 H25
- 谷川俊太郎「明日」定期試験問題 横浜市立中学校 H24
- 佐藤 和之「やさしい日本語」定期試験問題 鶴見大学附属中学校 H25
- 「枕草子」定期試験問題 横浜市立中学校 H25