神奈川県の私立高校入試では、実際の推薦基準・併願優遇基準が、発表値よりも低いように見える場合があります。
ここでは、「弾力的な対応」という観点から、このケースについて見ていってみましょう。
基準値の発表
多くの高校では、夏から秋にかけて、中学校の先生方や学習塾、模擬試験会社などを対象とした説明会を開催し、推薦基準・併願優遇基準を発表しています。
基準値は説明会資料などに印刷され、様々なルートを通じて受験生のみなさんの知るところとなります。
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弾力的な対応
その基準値が、秋から冬にかけての説明会や、直接の交渉の場で、「弾力的な対応」などとして引き下げられることがあります。
おそらくは、近隣他校の基準値の動向などから志願者数を予想したときに、想定よりも下にぶれそうなため、対応を決断したものと思われます。
この場合、受験生のみなさんにその情報が伝わりきらないことが大いに考えられるため、
「実際の基準値が発表値よりも低い」
「『裏』の基準値があるのではないか」
という疑問をもつことになります。
あるいは、
「あいつ、何であの成績であそこの高校の推薦/併願(優遇)取れたんだ?」
となるわけです。
ただし、当初発表した基準値より成績が下回っていても相談に応じてくれる学校が一部にある一方で、多くの学校では基準値を一歩も譲りません。特に上位校では、基準値を1ポイントでも下回れば推薦/併願優遇を取れないのが当然となっています。
成績を上げ、本来の基準値を上回ったほうが良いことは言うまでもありません。