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神奈川県私立高校入試における地元中学校への内申加点について

神奈川県の私立高校入試では、まれに、実際の推薦基準・併願優遇基準が発表値よりも低いように見える場合があります。

ここでは、「地域加点」という観点から、このケースについて見ていってみましょう。

高校の中には、受験生がどこの中学校の出身かによって、加点を設けているところがあります。これは、遠方の受験生よりも、学校の近くに住んでいる受験生を優遇するためです。

遠くから通学する生徒が多く集まってしまった場合、例えば災害の発生時などに、学校に大きな負担が生じます。そのため、多くの私立学校は、なるべく学校の近くから受験生を集めたいと思っているようです。

「地域加点」の具体例

以下は、平成28年度入試で実際に行われた「地域加点」の具体例です。

  • 学校所在地の市と隣接する2市(計3市)、近隣の1町の中学校に通う受験生には3ポイント加点(■■選考は加点なし)
  • 通学に便利な4市2町の中学校に通う受験生には1ポイント加点
  • 隣接政令市のうち、通学に便利な■区の中学校に通う受験生には1ポイント加点

この加点は、高校の意向によって受験生のみなさんに存在が隠されていました。『首都圏 私立高校推薦・優遇入試ガイド 2017年度用』にも記載がありません。

このため、

「あいつ、何であの成績であそこの高校の併願(優遇)取れたんだ?」

という疑問が生じた可能性があります。

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なお、私立中学校受験でも、やはり「生徒を近くから集めたい」という意向が働くようです。

例えば神奈川のトップ校のひとつ、聖光学院などでは、社会の問題を地元横浜にちなんだものにすることで、学校の近くに住んでいる受験生が有利になるようにしています。

また、東日本のトップ私立校である開成の大江戸線の問題も、同様の意図から出題されたものと思われます。

※ Yahoo知恵袋,「何年か前の中学入試の問題で、「都営大江戸線」」, http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1111747716 ,2016年7月6日閲覧.