文化祭日程 2026 神奈川県公立高校

神奈川全県模試、県入試問題点を予見 2011 年『ねざす』48

神奈川全県模試(伸学工房)の鈴木道博先生は 2011 年の時点で、現行の神奈川県公立高校入試が抱えるであろう問題点を指摘していました。

特色検査があまりにも難化し、結局は調査書(または観点別評価「主体的に学習に取り組む態度」)と学力検査とで――あるいは、もっと言えば部分的には運で――学力向上進学重点校等の合否が決まりかねないと危惧されている今、鈴木先生の指摘を読み返してみたいと思います。


トップ校受検者にはかんたん過ぎる学力検査

独自問題導入前、トップ校では平易な学力検査で差がつかず、結局内申勝負に

現在の〔独自入試〕実施校がまだ全校共通の学力検査を実施していた頃、 その合格者平均点は230点程度〔満点は 250 点〕まで高騰していた。 この状態では学力検査による差がつきにくく、 その比率を 6 割に設定しても、 結局は調査書の評定が高い受検生が合格することになった。

平易な学力検査だけでは、ミスを抑える点ばかりに力が注がれていた

〔独自入試〕導入から 6 年余が経過したが、 この間、 実施校を志す生徒たちの学びの質も確実に変わった。 独自入試の導入以前、 学力検査に向けた学習は、 広く浅く、 ミスを最小限に抑えるという点に注がれていた。 ところが、 独自問題によって、 受検生は知識と技能をより深く理解し、 その活用のための思考力を鍛えるようになった。 これは実施校における大学進学実績の向上にも大きく貢献し、 延いては県民が公立高校の 「進学」 に対する評価を改める契機ともなった。

学力検査は独自問題に替わるものにはならない

学力検査については 「これまで以上に 『思考力、 判断力、 表現力等』 を測る内容とし」 とあったが、 全校での使用に合わせたレベルにせざるを得ない以上、 独自問題に替わるものにはならない。 各校独自の実施はありえないとしても、 学力検査の複線化はできなかったのであろうか〔これが現行の特色検査に相当しています〕。 独自問題の成果をどのように評価したのであろうか。

※ 〔きっこう括弧〕内は、カナガクによる注です。

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参考文献

特集Ⅰ 公立高校入学者選抜制度
学習塾から見た選抜制度の改革と今回のシンポジウム
鈴木道博
http://www.edu-kana.com/kenkyu/nezasu/no48/tokusyuu1-10.htm


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