横浜市立中学校教育研究会国語科部会作文事業部は、各市立中学校に、「第65回横浜市立中学校作文コンクール作品募集の案内」と題した文書を配布しています。
「作文コンクール」は夏休みの国語の宿題として活用されることも多いものです。その内容はどのようなものなのでしょうか。
応募の案内
- 1 テーマ 「『伝えたい』思いを文章に表わす」
- 2 文種と枚数
- ①詩
- ②短歌
- ③俳句
- ④生活・随筆
- ⑤意見・主張
- ⑥読書感想
①は字数制限なし。ただしB4版の原稿用紙に書く。
②,③一人三首、三句とする。④⑤⑥はB4版原稿用紙6枚以内とする。 - 3 締め切り
各中学校で定める校内選考日まで
- 4 応募の制限
①④⑤⑥各学年1点、②③各学年3点まで
各中学校で応募作品を上記の規定にそって選考する - 5 表彰
各文種学年ごとに最優秀賞、優秀賞、佳作を決める。また、各文種の最優秀賞の作品の中から横浜市教育長賞を選ぶ。④⑤の最優秀賞の何点かは神奈川県作文コンクールに出品する。
※ その他、詳しいことは各中学校の国語科の先生に聞いてください。
審査の重点とすべき項目
①詩
- 普段使っている言葉でも、詩としての「リズム感」が感じられるものに高められている。
- 言葉を通して、「自分なりの発見」が表現できている。
- 言葉と発見が、作品全体の中で一体化している。
②短歌
- 読み手が「なるほどなぁ」と共感できる内容である。
- 読み手の気づかなかったことに気づかせている内容である。
- 使われる言葉が、よく考えられていて選び抜かれた表現になっている。
③俳句
- 一瞬の感動がとらえられていて、それがふさわしい言葉で伝えられている。
- 読み手の想像力を刺激する内容である。
- 短い表現の中に、一つの世界が描かれている。
- 「有季定型」が守られている。(五・七・五で書かれ季語があること)
④生活随筆
- 日常の生活の中で感じた思いが、自分にとっての特別な出来事となって読み手に伝えられている。
- 具体的で生き生きとした事実が語られていて、読み手が引き込まれてしまうような魅力的な表現が盛り込まれている。
- 文章の構成や文体に工夫がみられる。
⑤意見主張
- 他人の意見の受け売りではなく、自分の言葉で、自分の思いが語られている。
- 主張がはっきりしていて、最初から最後まで一定している。
- 自分の考えを自分で分析し、その考えの根拠が説明されている。
- 読み手がいることを前提として、文章の組み立てが工夫されている。
⑥読書感想
- 作品の内容説明をするだけでなく、文章を読んで感じた自分の思いが語られている。
- 作品に出会ったことが、自分の生活や生き方に影響を与えていることが読み手に伝わる。
- 読み手がいることを意識して、文章を展開している。
※ 「重点とすべき項目」のすべて、もしくは一部が作品の中で実現されていること。