目次
日医、文科省「原則着衣」が誤解招く懸念を通知直後に表明
日本医師会のニュースポータルサイト「日医 on-line」は、2024 年2月、
〔日本医師会〕学校健康診断に関する文部科学省通知について解説
https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011536.html
と題した記事を掲載しました。
記事は、文科省が 2024 年1月に行った通知、
〔文科省〕【通知】児童生徒等のプライバシーや心情に配慮した健康診断実施のための環境整備について
https://www.mext.go.jp/content/20240123-mxt_kenshoku-100000617_5.pdf
が
〔文科省〕検査・診察時の服装については、正確な検査・診察に支障のない範囲で、原則、体操服や下着等の着衣、又はタオル等により身体を覆い、児童生徒等のプライバシーや心情に配慮する。
としているのは、
〔日本医師会〕「原則着衣で」という表現には注意が必要との考えを示し、「”普通に服を着ていればよく、学校医に診てもらう時も服を着たままで問題ない”との誤解を招いてしまう懸念がある」
としています。
日本医師会によれば、当該文科省通知は、
〔日本医師会〕体操服・下着等、またはタオル等といった着脱しやすい衣類を身に付けて準備してもらい、実際に学校医が身体を診る場合には、診断に必要な部位を示してもらうという趣旨である
といいます。「原則着衣」についてミスリーディングに陥らないよう注意が必要です。
YouTube
参考文献
日本医師会
HTML
令和6年(2024年)2月20日(火) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース
学校健康診断に関する文部科学省通知について解説
渡辺弘司常任理事
https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011536.html
日医発第1879号(健Ⅰ)
令和6年1月23日
児童生徒等のプライバシーや心情に配慮した健康診断実施のための環境整備について(通知)
https://www.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20240124_3.pdf
文部科学省
HTML
健康診断マニュアル
https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1383847.htm
【通知】児童生徒等のプライバシーや心情に配慮した健康診断実施のための環境整備について (PDF:397KB)
https://www.mext.go.jp/content/20240123-mxt_kenshoku-100000617_5.pdf
思春期の女子児童が、理由も分からず男性医師の前で上半身裸になれと言われたら反発するし傷つくのは当然。何のための健診か、どうして脱がないといけないのか、事前の十分な説明とそれでも嫌だという生徒への対応がないのが問題であって、健診の精度が下がってもいいから服の上からでいいとか、女性医…
— 宋美玄🐰子宮体がん検診は実は不要です (@mihyonsong) May 24, 2024
子どもの意見表明権や尊厳は尊重されなければならないし、一方で子どもの決定がその子自身の人権を損ねてしまうこともあるので責任のある決定は大人がなすべきだし、集団健診の刹那で見知らぬ大人との対話が成立するとは考えないほうがいいので、やはり事前に十分な情報提供の上で同意を得てほしいなあ
— kamekura(リベラルきのこ派) (@kamekurasan1) May 23, 2024
関連記事
加古川市教育委員会による健康診断時の脱衣への配慮 2021
https://kanagaku.com/archives/57032
柏陽高校 2022
※2022 年5月の柏陽高校の話題は、最初に問題を提起した生徒さんを中心に、柏陽生のみなさんからの訴えに端を発するもの。
※2024 年5月の横浜市立斎藤分小学校の話題は、横浜市政に強い不信感を抱く在校児童の父親の訴えに端を発するもの。
- 2022年6月19日(日) 05:30
高校健康診断、なぜ脱衣? 学校「医師との間でジレンマ」
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-918106.html - 2022年7月24日(日) 05:30
病気見落とし怖い、素肌あり得ない…学校健診の脱衣に反響
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-926126.html
健康診断の際の脱衣については、横浜市内にある県立 #柏陽高校 のものが 2022 年春に話題に上がりました。https://t.co/3rXaXs8Wf5
— カナガク (@KanagakuCom) May 21, 2024