平成26年度 関東学院高校1年生 1学期中間試験では、「児のそら寝」から以下のような問題が出題されました。
「児のそら寝」定期試験問題
三
問一
①~⑩を現代語に直しなさい。
- ① つれづれに
- ② いざ
- ③ 心寄せ
- ④ わろかり
- ⑤ 定めて
- ⑥ おどろかせたまへ
- ⑦ いらへ
- ⑧ 待ちけるかともぞ思ふ
- ⑨ 念じて
- ⑩ な起こしたてまつりそ
問二
A~Cの助動詞「む」「むず」の意味を次から選び記号で答えなさい。
- ア 推量
- イ 意思
- ウ 勧誘
問三
この文章の内容に合致するものを次から選び記号で答えなさい。
- ア 僧たちは、児を困らせようとしてわざと夜遅くなってから、ぼたもちを作り始めた。
- イ 児は、呼ばれてすぐ返事をするのが恥ずかしかったので、後からこっそり起こしてもらうのを待っていた。
- ウ 僧たちは、児が寝入ってしまったので、児を起こさないように気を遣っていた。
- エ 児は、僧たちが食べているぼたもちを食べたかったので、我慢できず遅れて返事をして笑われた。
四
次の①~⑩の活用形を後から選び記号で答えなさい。
これも今は昔、比叡の山に児①(あり)けり。僧たち、宵のつれづれに、「いざ、かいもちひせ②(む)。」と言ひけるを、この児、心寄せに聞きけり。さりとて、し出ださむを③(待ち)て④(寝)ざらむも、わろかりな⑤(む)、と思ひて、片方に寄りて、寝たるよしにて、出で来るを待ちけるに、すでにし出だし⑥(たる)さまにて、ひしめき合ひたり。
この児、定めておどろかさむずらむと、待ちゐたるに、僧の、「もの申しさぶらはむ。おどろかせたまへ。」と言ふを、⑦(うれし)とは思へども、ただ一度にいらへむも、待ちけるかともぞ思ふとて、今一声呼ば⑧(れ)ていらへむ、と念じて寝たるほどに、「や、な起こしたてまつりそ。幼き人は寝入りたまひ⑨(に)けり。」と言ふ声のしければ、あなわびし、と思ひて、今一度起こせかし、と思ひ寝に聞けば、ひしひしと、ただ食ひに食ふ音のしければ、すべなくて、無期ののちに、「えい。」といらへたりければ、僧たち⑩(笑ふ)ことかぎりなし。
- ア 未然形
- イ 連用形
- ウ 終止形
- エ 連体形
- オ 已然系
- カ 命令形
答え(学校発表)
三
問一
- ① 退屈さ
- ② さあ
- ③ 期待して
- ④ よくない
- ⑤ きっと
- ⑥ 目を覚まして下さい
- ⑦ 返事する
- ⑧ 待っていると思われたら困る
- ⑨ 我慢して
- ⑩ お起こし申し上げる
問二
- A ア
- B ア
- C イ
問三
エ
四
- ① イ
- ② ウ
- ③ イ
- ④ ア
- ⑤ ウ
- ⑥ エ
- ⑦ ウ
- ⑧ イ
- ⑨ イ
- ⑩ エ