志願変更前の倍率 2023

神奈川県公立高校入試 定員割れの場合の合格の出し方について

神奈川県公立高校入試では志願者が募集定員を下回った場合(定員割れの場合)、どんなに得点が低くても受験者全員が必ず合格となっています。あまりはっきりと言われないことですが、

  1. 平成26年度入試の結果
  2. 「神奈川県公立高等学校入学者選抜制度改善方針(案)」に対するパブリックコメントへの回答

の2点からこのことを確認していきましょう。

平成26年度 神奈川県公立高校入試結果から

まず下の表をご覧ください。平成26年度入試結果から、定員が割れた(受検者数が募集定員以下の)学校を抜き出したものです。

これを見ると、すべての学校において合格者数が「受検者数-取消者数」と同じか、またはそれを上回っていることが分かります。これは自分から取り消しをしない限り不合格とならなかったことを意味します。

設置区分 高校名 学科 コース・特別募集等 募集定員 受検者数 取消者数 合格者数 実質倍率
横浜市立 戸塚 普通科 音楽コース 39 28 0 31 0.72
県立 光陵 普通科 連携募集 40 32 0 32 0.80
県立 神奈川工業 建設科 78 71 0 78 0.91
県立 二俣川看護福祉 福祉科 78 72 0 72 0.92
県立 津久井 福祉科 39 37 0 37 0.95
県立 横須賀明光 国際科 78 75 0 75 0.96
県立 麻生 普通科 318 311 1 310 0.97
県立 海洋科学 海洋科学科 一般コース 118 115 0 118 0.97
県立 横須賀工業 化学科 78 76 0 78 0.97
県立 上鶴間 普通科 358 354 0 354 0.99
県立 津久井 普通科 198 196 0 196 0.99
県立 厚木商業 総合ビジネス科 278 278 2 276 0.99
県立 吉田島総合 総合学科 198 198 0 198 1.00
県立 磯子工業 化学科 39 39 0 39 1.00
県立 磯子工業 電気科 78 78 0 78 1.00
県立 秦野総合 総合学科 238 240 0 239 1.00
県立 綾瀬西 福祉教養コース 39 39 0 39 1.00
県立 有馬 英語コース 39 40 0 40 1.00
県立 磯子 グローバルコミュニケーションコース 39 39 0 39 1.00
県立 愛川 普通科 連携募集 45 45 0 45 1.00
川崎市立 川崎 福祉科 39 39 0 39 1.00
県立 小田原城北工業 建設科 39 40 1 39 1.00

※ なお、合格者数が「受検者数-取消者数」を上回っているのは「第2希望」の仕組みによるものです。これは普通科専門コース設置校に志願する場合に同じ学校の他のコースを、また、農業・工業・商業・海洋科学に関する学科のある高校に志願する場合に同一高校内の他の科を、第2希望として記入できるものです。

入試制度改善方針案に対するパブコメから

次に、県のホームページにアップロードされている

「神奈川県公立高等学校入学者選抜制度改善方針〈案)について」への意見 [PDFファイル/761KB]
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/life/682265_1653606_misc.pdf#page=25

を見てみましょう。

「神奈川県公立高等学校入学者選抜制度改善方針〈案)について」への意見 25ページ

このなかでは番号477で次のような意見が寄せられています。

定員まで、成績の高い順で合格とする。ただし、定員に満たなくても、学校の求める能力に達しない場合は不合格にできるようにし、二次募集の実施はは、欠員があっても学校が判断する。

これに対する「県の考え方」は

高校での学びを幅広く提供することは、公立高校の使命のひとつです。定員内不合格や募集枠を残したままの選抜を実施しないことは考えておりません。

というものです。

この回答からは明らかに、定員内不合格を出さない、つまり定員割れが発生した場合には受験者全員を必ず合格させるという県の方針を読み取ることができます。

ただしもちろん、出願後、志願変更を経ても定員割れの状態が続いた(志願変更を経て定員割れの状態になった)からといって勉強をしないでいると、高校生になったときに困るのは明らかです。

その場合は公立高校入試に特化しない勉強をできるチャンスと考え、他の子たちができない勉強に励みましょう。


参考

神奈川県公立高校入試で「足切り点」? 定員割れでも落ちることがあるのか – Togetterまとめ http://togetter.com/li/779751