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小久保英一郎「月の起源を探る」定期試験問題・解答 公立 H25

平成25年度 横浜市立中学校3年生 前期期末試験では、小久保英一郎「月の起源を探る」から以下のような問題が出題されました。

小久保英一郎「月の起源を探る」定期試験問題

a傍線に小見出し「はじめに」とあるが、ここから始まる部分(意味段落・章)には、この文章全体のテーマ(問題)を提起した一文がある。本文中よりそのまま抜き出し、初めの四文字で答えよ。(句読点を含む。)

b傍線「日本人は月が好きだ」とあるが、日本人がそのように思っている(感じている)ことがわかる言葉を二つ、一つは四文字で、もう一つは三文字で、本文中よりそのまま抜き出して答えよ。

c傍線「さまざまな~行われてきた」とあるが、それにもかかわらず、どんなことが明らかにならなかったと述べられているか。次の空欄に当てはまる言葉を、本文中より二文字でそのまま抜き出して答えよ。

* 月の□□

d傍線「月は、~特異な天体」とあるが、月はどのような点が「特異」なのか。次の中から正しいものを二つ選び、記号で答えよ。

  • ア 中心部分に鉄があり、その周囲を岩石の層が包んでいること。
  • イ 岩石でできた天体の中では、鉄の割合が極端に少ないこと。
  • ウ 太陽系の他の衛星に比べ、惑星に対する質量比が大きいこと。
  • エ 地球の月に対する岩石の比率が、太陽系で最大であること。

また、このような「月」の衛星としての特徴を比喩的に表した言葉を、本文中より十二文字でそのまま抜き出し、初めと終わりの四文字ずつで答えよ。

e傍線「『分裂説』」、f傍線「『共成長説』」、g傍線「『捕獲説』」とあるが、どのような考え方か。次の中からそれぞれもっともよいものを選び、記号で答えよ。

  • ア 宇宙誕生(ビッグ・バン)時に、地球と月は運命的に現在の位置に配置されたという考え方。
  • イ 地球と月が、初めから惑星と衛星として同時に形成され、ともに成長してきたとする考え方。
  • ウ 別の場所で形成された月が、地球の重力で引き寄せられて地球の衛星になったという考え方。
  • エ 形成当初の地球が高速で自転することで、地球の一部分がちぎれて月になったという考え方。

h傍線「これらの説~否定されている」とあるが、なぜか。まず、『分裂説』が否定された理由としてもっともよいものを、次の中から選んで記号で答えよ。

  • ア 地球の重力はきわめて強く、岩石成分が回転によって外に飛び出すなどあり得ないから。
  • イ 回転によって月がちぎれて飛び出せるほど、地球そのものが柔らかいものではないから。
  • ウ 天体がほかの天体から分裂した場合、その勢いで遠方に飛び去ってしまうのが普通だから。
  • エ 形成時の地球の自転は、月が地球から分裂できるほど高速ではないことがわかったから。

次に、『共成長説』『捕獲説』がともに否定された共通の理由としてもっともよいものを、次の中から選んで記号で答えよ。

  • ア 形成時の地球の自転周期は極めて長く、高速で回転していなかったから。
  • イ 月に鉄が非常に少ないことを説明できないから。
  • ウ 地球と月の重力は極めて強く、むしろ合体してしまうはずだったから。
  • エ 地球と月の組成が同じことを説明できないから。

i傍線「巨大衝突説」とあるが、この説で説明される月誕生のメカニズムやプロセス(流れ)を、本文中の①~④の下にあるかっこの中に順序よく並べることによって完成させ、それぞれ記号で答えよ。

  • ア 地球の周りに、気化した、または溶けた状態の岩石成分が飛び散る。
  • イ 岩石の粒子が衝突と合体を繰り返すことで、月が形成される。
  • ウ 冷えて粒子となった岩石成分が、地球の周りに円盤状に広がる。
  • エ 地球の質量の約十分の一(火星程度)の天体が、地球に衝突する。

※ 巨大衝突説では、月の形成を以下のように説明する。
①(   )→②(   )→③(   )→④(   )
だが、そもそも、このように巨大な天体が……

j傍線「地球質量~原始惑星」とあるが、これを分かりやすく言い換えた表現を本文中から十二字でそのまま抜き出し、初めと終わりの四文字ずつで答えよ。

k傍線「そこから~なりうる」とあるが、なぜか。その理由としてもっともよいものを、次の中から選んで記号で答えよ。

  • ア 衝突で浮き上がってきた重い鉄成分が主な材料だから。
  • イ 衝突した天体にはすでに岩石成分しか残っていなかったから。
  • ウ 衝突でまき散らされた外側の岩石層が主な材料だから。
  • エ 何度も衝突を繰り返すことで鉄がなくなってしまうから。

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lに入る言葉としてもっともよいものを、次の中から選んで記号で答えよ。

  • ア 古典
  • イ 否定
  • ウ 現実
  • エ 希望

※ 確かに巨大衝突説は有力である。しかし、近年まではl的な仮説にすぎなかった。

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m傍線「検証は二段階~行われている」とあるが、それぞれの段階でどのようなことが行われたのか。それを表す部分を、第一段落については二十一文字で、第二段落については三十七文字でそのまま抜き出し、それぞれ初めと終わりの四文字ずつで答えよ。(句読点を含む。)

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n傍線「今より二百倍以上~浮かんでいた」とあるが、この様子を、筆者は何と表現しているか。本文中より五文字でそのまま抜き出して答えよ。

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o傍線「月を知ること~つながる」とあるが、なぜか。その理由を表している一文を本文中からそのまま抜き出し、初めと終わりの四文字ずつで答えよ。(句読点を含む。)

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筆者の論の展開の仕方としてもっともよいものを、次の中から選んで記号で答えよ。

  • ア さまざまな古典的仮説の中で推定されている数値を観測によって検証し、それぞれの説の正当性を論じている。
  • イ 最初に間違った仮説を挙げ、その問題点を修正していくことによって自分が支持する説に徐々に近づけている。
  • ウ 謎の解明にあたって根拠をあげて問題点をひとつずつ消去し、科学的に証明された可能性の高い説に導いている。
  • エ どの仮説にもそれを否定する条件があることを明らかにし、もっとも矛盾の少ない説が正しいと断定している。

模範解答(学校発表)

  1. 月とは、
  2. 花鳥風月 雪月花
  3. (月の)起源
    1. イ ウ
    2. 岩石の塊~大な衛星
  4. e エ f イ g ウ
  5. Ⅰ エ Ⅱ イ
  6. ①エ ②ア ③ウ ④イ
  7. 火星ぐら~さの天体
    • A巨大衝突~突の実験
    • B巨大衝突~かの実験
  8. 壮大な眺め
  9. 月は、お~てきた。

参考

森崎和江「朝焼けの中で」定期試験問題 横浜市立中学校 H25

井上ひさし「握手」定期試験問題 横浜市立中学校 H25

竹田青嗣「『批評』の言葉をためる」定期試験問題・解答 公立 H25