横浜市教育委員会は 19 日、緊急事態宣言が今月末に解除された場合の市立学校再開日程案を各学校に通知しました。宣言が延長された場合、日程案は見直されます。
朝日新聞が 20 日朝刊の地域面(23 面)で伝えました(吉野慶祐 記者)。
※以下記事中の引用のうち、強調はカナガクによります。
目次
横浜市立小中学校・高校
学校再開日程案
6月1日~ 14 日の第1期は、小中高とも分散登校を実施し、授業は午前のみとする。2日は開港記念日で例年休みだが、授業を行う。
第1期が始まる6月1日は月曜日、最終日の6月 14 日は日曜日です。
6月 15 日~ 30 日の第2期は、小学校は午前のみ授業、中学校は昼食ありで全日授業とする。高校も昼食を始め、時差通学の上で全日授業とする。
時差通学が中学校にも適用されるのかどうかは、記事から読み取れませんでした。
7月1日以降の第3期は、小学校で給食を始め、小中高とも通常授業とする。小中の夏休みは……8月3日~ 16 日に短縮する。高校は具体的な短縮幅を検討している。
小学校の給食は7月 22 日で終わり、8月 24 日に再開する。夏休み前後の給食のない期間は半日授業となる。中学校は夏休みの前後も昼食ありとする。
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部活動・クラブ活動
6月は全面的に禁止
部活やクラブ活動は6月末まで、学校種別を問わず禁止する。
7月以降 小学校・中学校
小中では7月以降、週末を含め週3日、1日2時間(土日祝は3時間)以内の活動を認める。
3月の通知では部活動について
- 週3日以内
- 帰りの会や清掃終了から2時間以内
- 土日に実施する場合にはどちらか1日。3時間以内
- 朝練習は実施しない
という内容が盛り込まれていました。今回の朝日新聞の記事に
- 「2時間」の詳細
- 土日祝に実施する場合の制限
- 朝練習
については書かれていません。
7月以降 高校
高校では7月は週4日、1日2時間以内とし、土日祝日の活動は禁じる。8月以降は緩和する。
市立横浜商業の野球部・吹奏楽部や、市立東高校のサッカー部など、市立高校には強豪部活動が多くあります。
6月いっぱいの禁止、7月の平日のみ最大週8時間は大きな制約となりそうです。
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学校行事
横浜市教育委員会は学校行事について
8月末までの学校行事は内容変更や延期を促す。遠足や修学旅行も延期や中止、行き先変更を基本とする。9月以降の運動会や体育祭も、半日開催など開催方法の工夫を求める。
としているといいます。一方、5月 13 日の文部科学省の「事務連絡」は
以下に掲げるものなど感染症対策を講じてもなお感染の可能性が高い学習活動については、当分の間、これを行わないようにしてください。
〔中略〕
運動会や文化祭、学習発表会、修学旅行など児童生徒が密集して長時間活動する学校行事
と指示しており、横浜市教育委員会は「当分の間」を「8月末まで」と解釈した模様です。
なお、「事務連絡」は
- 運動会等の実施に当たっては……実施内容や方法(例えば、半日での開催など)の工夫が必要と考えます。また……延期など実施時期についての検討もお願いします。
- 特に、児童生徒が密集する運動や、児童生徒が近距離で組み合ったり接触したりする場面が多い運動については……実施を見合わせることも考えられます。
- また、開閉会式での児童生徒の整列、児童生徒による応援、保護者等の参観、児童生徒や保護者が昼食をとる場所等についても、一度に大人数が集まって人が密集しないような工夫を……してください。
としており、運動会や体育祭の開催方法にさまざまな「工夫」を求めています。
また、修学旅行について横浜市教育委員会は「延期や中止、行き先変更を基本」としていますが、隣接する川崎市では既に市教委から小学校の修学旅行・自然教室の中止が発表されています。
欠席の扱い・土曜授業・放課後キッズ
感染を恐れて学校を休む場合も欠席扱いにはしない。土曜日を授業日とするかは検討中とした。放課後キッズクラブは原則午後から開所する。
学校を休んでも欠席扱いにならないことは、特に受験生にとって重要です。
たとえば中学生が進路相談を経て私立高校を受験しようとした場合、例年欠席日数の条件を定めている高校が多いためです。
冬休み・春休み
12 日間が基本の冬休みは 10 日間に、6日間が基本の年度内の春休みは5日間に短縮する
年度外の春休みについては記事に書かれていません。