死んでいると思っていたら突然動き出して人をびっくりさせる「セミ爆弾」。そんな「ゼミ爆弾」が、吉野万理子『南西の風やや強く』 63 ~ 66 ページに登場します。
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『南西の風やや強く』のセミ爆弾
64 ページ
まず、64 ページで「セミ爆弾」はこう書かれます。
「あ? セミ爆弾のこと」
「ひどい。爆弾なんて」
彼女は苦笑した。
「あ、いやほら、死んだと思ったら、ジージー動き回るからさ」
65 ページ
続く 65 ページでは、「セミ爆弾」の「爆発」の様子が描かれています。
おれはセミ爆弾を探した。
重ねられた植木鉢のすぐそばで、そいつはひっくり返っていた。もう死んじゃったか、と思ったけれど、足音がセミを蘇らせたみたいだ。ジーッ、ジーッ、と猛スピードで回転し始めた。
初出はかなり前か
インターネット上で「セミ爆弾」を検索すると、2010 年代前半のブログ記事などがヒットします。
「セミ爆弾」は、吉野万理子先生が作った言葉というわけではないようです。
「セミ爆弾」の検索
https://www.google.com/search?q=%E3%82%BB%E3%83%9F%E7%88%86%E5%BC%BE