神奈川新聞は4月 29 日の 11 面「学ぶ」に「自然権の中心『自由権』」と題した記事を掲載。そのなかで基本的人権について
- 自由権
- 参政権
- 社会権
というまとめ方をしています。
神奈川新聞のこの図は
(芦部信喜さん著「憲法 第六版」などを参考にしました)
といいます。
しかし、このまとめ方は、中学受験・高校受験においては一般的ではないようです。
どこで習うかによって微妙に異なりますが、基本的人権のまとめ方は「自由権・平等権・社会権」の3つを軸に、「参政権・請求権」や「新しい人権」を組み合わせるのが一般的だと思われます。
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目次
中学受験 SAPIX
SAPIX の『6年生 年間学習法』94 ページには
自由権については、何が権利として認められているのかを、平等権についてはなぜ人間は平等でなければならないのかを、社会権については社会権が認められるようになった経緯や、その内容について覚えましょう。
とあります。『コアプラス』などを考え合わせると、SAPIX の整理の仕方は
- 自由権
- 平等権
- 社会権
- 参政権
- 請求権
となっているようです。
中学受験『新小学問題集』
SAPIX の「副教材・問題集」に指定されている教育開発出版の『新小学問題集 ステージⅢ』はどうでしょうか。A4 サイズに大きくなる前の「Secend Edition」ですが
- 平等権
- 自由権
- 社会権
- 基本的人権を守るための権利
となっています(184 ページ)。
参政権と請求権は、「基本的人権を守るための権利」のなかに入っています。
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中学受験 四谷大塚
次は四谷大塚です。『予習シリーズ 社会6上』(やや古い)には
- 自由権
- 平等権
- 社会権
- 基本的人権を守るための権利
- 世の中の変化と新しい人権
という順序で並んでいます。
参政権と請求権が「基本的人権を守るための権利」のなかに入っているのは『新小学問題集』と同じです。
『四科のまとめ』(やや古い。ただしサイズは A4)を見ても、「新しい人権」が「自由権」などと並ぶ位置に入っていることがわかります。
高校受験 育鵬社の公民教科書
横浜市立中学校で採択されている育鵬社の公民教科書はどうでしょうか。
- 請求権
- 自由権
- 社会権
- 参政権
の4つの柱の土台に「個人の尊重と法の下の平等」が据えられています。