教職員人事異動

三田国際学園インターナショナルコースが中1での英検3級取得を目標に

三田国際学園の大橋清貫学園長先生は四谷大塚の『Dream Navi』2014年7月号のインタビュー記事で、平成27年度からの中学インターナショナルコースにおいて、中1での英検3級取得を目指すとお話しされています。

戸板・戸板女子から三田国際学園へ

三田国際学園は現在の戸板中学校・戸板女子高校であり、2015(平成27)年度から校名を変更、共学化する学校です。

学園長の大橋先生は広尾学園(旧順心女子学園)で共学化による大幅なレベルアップを実現した方であり、三田国際学園にも大いに期待が集まっています。

中1で英検3級合格を目指す高い目標

誌面で特に注目されるのが、27年度から始まる中学の新コース編成について紹介されている「必須の力を実現する新システム」と題された部分です。

来年度から中学は「インターナショナルコース」と「本科コース」に分かれるそうなのですが、記事中、インターナショナルコースでは「中高一貫の利点を活かして、……中1で英検3級を取得させます」とされています。これはかなり野心的な目標です。

公立中学や他の私学での英検取得の実態

他校では例えば、公立の中学生の標準的な英検取得モデルは3年生の秋までに3級合格です。成績上位層であっても3年秋までに準2級合格といったペースで学習が進みます。戸板女子高校でも26年度入試ではそうした実態を考慮し、英検3級で内申点+1、準2級で+2の加点措置をとっていました。

同じ世田谷区で似たレベル帯の私学である玉川聖学院でも、英検の合格目標は中等部終了迄に3級以上合格、高等部卒業迄に2級以上としています(※1)。横浜で戸板よりも偏差値が高い神奈川学園でも、中1までに3級以上を取得している割合はわずか8.1%(17/185名)に過ぎません(2013年度(※2))。

三田国際学園中1の英検3級合格作戦

そうしたなかで大橋先生は、週10コマの英語授業ネイティブの副担任による「フルイマージョン」で、中1での英検3級取得を目指すとお話ししています。「フルイマージョン」がいったい何なのかは誌面だけからは分からないのですが、英語が週10コマというのはかなり思い切ったカリキュラム編成であり、中1での英検3級という目標がどのように達成されていくのかが注目されます。


英検取得の目標などは掲げていないものの、本科コースでも「週8コマの英語授業」が設定されるそうです。大橋先生は「目指しているのはインターナショナルスクールのような学校です」とお話をまとめられています。

広尾学園のときと同じように、三田国際学園でも先生の学園長としての手腕が発揮されることが期待されます。三田国際学園として初めての学校説明会は6月21日()ですので、気になる方はぜひ足を運んでみてください。

参考

戸板女子が共学化、校名を三田国際学園とすることを発表

※ 三田国際学園,http://www.toita.ed.jp/mita-is/.

Notes

※1 玉川聖学院「2014年度 第1回塾対象学校説明会資料」(2014年4月18日),13.

※2 神奈川学園「【2015年度版】神奈川学園中学校説明会資料」(2015年5月14日),13.3級合格者12名+準2級合格者3名+2級合格者2名の17名を13年度の中1生徒数185名で割って算出しました。