暫定倍率(進路希望調査結果)2025

平成26年度入試で大森学園から東京大学文科一類に1名が現役合格

2014(平成26)年度入試で、東京都の私立大森学園から東京大学文科一類に1名が現役合格を果たしました。

駿台予備校のSUCCESS VOICE 2014にはその彼からコメントが寄せられています(リンク切れの場合にはこちらをご覧ください)。

東京大 文一 高校生クラス(現役フロンティア)

大森学園高等学校

第一志望はゆずれない

昨年の3月時点の社会科目の点数はひどかった。そのため駿台で世界史と地理の授業を受け始めた。授業を受けるにつれ、理解が深まっているのが実感できた。高校でのクラスは理系だったため社会科の授業がない中でも模試の成績がどんどん伸びていった。最終的に自分は東京大学に合格する事ができた。駿台にはとても感謝している。


SUCCESS VOICEの他の合格者の高校名を見ると、学芸大附属、桜蔭、聖光、栄光、灘といった全国屈指のトップ校が並んでおり、そのなかで大森学園という名前はひときわ目を引くものがあります。

大森学園のあゆみ

そもそも大森学園はかつて大森工業という工業科の学校でした。普通科が設置されたのは平成17年度からです。そのときの入学者数は工業科365名、普通科11名でした。

そこから平成20年には特進クラスを新設したり、平成24年には普通科定員を80名増やしたりと徐々に普通科の学校への脱皮を図り、現在は1学年が普通科160名、工業科200名の学校となりました。

大森学園はオール3に満たない子でも行ける学校?

大森工業のイメージを持っていらっしゃる方のなかには、大森学園もあまり学力レベルの高い学校というイメージがないかもしれません。

確かに2014(平成26)年度入試でも工業系の専願推薦基準は「9科22(数学が1でないこと)」という大変緩やかなものでした。通知表で3が4つ、他がすべて2で進学できる数値です。

しかしそれはあくまで工業系の基準であり、今回東大合格者を出したと思われる普通科理系特進の専願推薦基準値は大幅に上がって「3科11」です(「3科」は国数英または国数理)。併願推薦となるとこれがさらに「3科12」に上がります。「3科12」というのはオール4相当の成績です。

進学校へのイメージチェンジを図る大森学園

大森学園は昨年度から、平成27年度入試において普通科の募集を増やす方針を発表しています。現在の定員枠(普通科160名、工業系200名)を普通科240名(6クラス)、工業系120名(3クラス)へと変えていく計画です。

今回の東大現役合格1名を追い風として、大森学園が普通科進学校しての色合いを強めていくことは間違いありません。


【参考】 大森学園の特待生制度

  • 公立・私立高校との併願受験が可能。
  • 基準を満たしていれば人数に制限なし。
  • 原則として3年間(生活指導上問題になったとき、学表成績が基準に達しなかったとき、特待生の資格を失うことがあります)。
  • 中学校の調査書で決定。

A特待

入学金・施設設備費免除。授業料の保護者負担は免除。

理系特進コースのみ。適応基準は

  • 〔専願〕推薦:3科12(9科に1、2がないこと)
  • 一般〔併願〕:3科13または5科20(9科に1、2がないこと)

※ 3科は国数英または数理英。

※ 特待生基準に加点措置は適用されません。

B特待

入学金・施設設備費免除。授業料の保護者負担は月額1,0000円。

理系特進コースおよび進学コース。適応基準は

  • 〔専願〕推薦:5科18(9科に1、2がないこと)
  • 一般〔併願〕:5科19(9科に1、2がないこと)

※ 特待生基準に加点措置は適用されません。