『空にむかってともだち宣言』の読書感想文例です。
分量は、題名・学校名・氏名を除き、400字詰め原稿用紙で3枚に少し満たない程度です。
目次
空にむかってともだち宣言
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『空にむかってともだち宣言』を読んで
神奈川 花子
『空にむかってともだち宣言』を読んで、私は、あいりのことをすこしかわいそうに思いました。そして、だから、あいりには幸せになってほしいと思いました。
あいりはとてもいい子です。となりに住んでいるというだけで、一生けん命ナーミンのめんどうを見てあげます。
一方で、あいりのクラスメート、航平はとても悪い子です。日本に来たばかりのナーミンをクラス委員にすいせんして、おもしろがります。また、ナーミンが「難民」だとわらいます。
こんなあいりと航平ですから、あいりが幸せになって、航平がバツを受けるのが当然だと思います。ところがお話は、そうかんたんには進みません。
クラス委員を決めるとき、あいりはナーミンを助けようと、航平に抗議しました。何人かはあいりの味方をしてくれました。ところが、なんと、担任のゆう子先生が、「航平くんの意見も、一理あるわね」と言って、航平に味方してしまったのです。なんてひどい先生なのでしょう。
航平がナーミンを「難民」だとわらったときもそうです。先生にはもっと早く動いてほしかったです。また、もっときびしく航平をしかってほしかったです。
航平は「背も高くて、スポーツはなんでもとくいだ。クラスでもけっこう人気がある」といいます。なぜこんな男の子が、人気があるのでしょうか。
なっとくできない。なっとくできないけれども、そのキャラクターはとても説得力のあるものでした。
私の周りにも、力が強かったり声が大きかったりして、「強い」子たちがいます。さらに、そうした子たちの中に、他の子をキズつけても何とも思わないような子たちがいます。その子たちが、では、十分なバツを受けているかといえば、そんなことはありません。先生はやさしく注意するだけですし、そういう子ほど人気があったりもします。私より楽しい学校生活を送っているように見えることも、よくあります。
一方で私は、「弱い」けれども、あいりのように、お利口さんでいようとしています。それなのに「ごほうび」は、航平のような子たちと変わりません。いいえ、変わらないどころか、お調子者でないぶん、クラスの人気者になれずに、少ないくらいです。
それなら私だってわがまま勝手に好き放題すればいい――と思うのですが、私が航平のマネをしてもうまくいきません。悪いことをしているという感じがしてしまうし、やさしくであっても注意されればキズついてしまいます。結局、いい子であればあるほど損なのです。
私がこんなだからこそ、いい子のあいりには、幸せになってほしいと思いました。
参考
話題ネタ!会話をつなぐ話のネタ,「『空にむかってともだち宣言』読書感想文あらすじ(ネタバレ)と例文」, http://xn--5ck1a9848cnul.com/8954 ,2017年8月5日閲覧.