教職員人事異動

県立鶴見高校が東大合格者を輩出 平成27年度入試では人気を集めるか

3月25日(火)に発売された『サンデー毎日』2014年4月6日号に、「国公立[前・後期]決定版 大学合格者高校別ランキング」が掲載されました。

今回そのなかで目を引いたのが県立鶴見高校です。

市立東・県立港北に押されてきた県立鶴見

県立鶴見高校は鶴見地域では有名な進学校です。しかし最近は同レベル帯の横浜市立東県立港北に人気を奪われてきました。

例えば先の2014(平成26)年度入学者選抜では、318人の定員に対して受検者数が323人、受検後取消者数が3人となり、実質倍率1.01倍、不合格者が2人しか出ないというたいへん穏やかな入試となりました(※1)。

26年度選抜で定員が40人増やされての結果ではあるのですが、もう少し人気がほしかったところだと思います。

27年度入試では志願者の揺り戻しが起こるか

そこへきて大学入試で今回、東大合格者が1人出たことは、2015(平成27)年度入試での志願者の動向にいくらかの影響を与えるかもしれません。

そもそも神奈川の公立高校入試では志願倍率の揺り戻しが起こることがあり、前年度入試で倍率が低かった高校は「入りやすい高校」として倍率が上がり、逆に前年度入試で倍率が高かった高校は「入りにくい高校」として敬遠される場合があります。

例えば生田高校の自然科学コースは24年度後期選抜と25年度選抜とで続けて定員割れを起こしていたのですが、その反動か26年度選抜では39人の定員に対して68人が受検し、受検後取消者2人を引いても実質倍率1.69倍の狭き門となりました(※2)。

26年度入試での倍率が低かったことにより、ただでさえ志願の揺り戻しが見込まれるなか、今回の東大合格者輩出のニュースです。27年度入試では鶴見高校への志願者がどれぐらい増えるのかに注目していきたいと思います。

参考

※ インターエデュ,「速報!2014年 東大・京大・難関大学合格者ランキング」,http://www.inter-edu.com/univ/?ref=soukatsu,2014年3月28日閲覧。

※1 神奈川県教育委員会,「平成25年度神奈川県公立高等学校一般募集共通選抜、連携型中高一貫教育校連携募集(以下「連携募集」)、特別募集、中途退学者募集及び別科合格者数集計結果並びに二次募集の概要」,http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p611506.html,2013年2月28日(2014年3月28日閲覧)。

※2 神奈川県教育委員会,「平成26年度神奈川県公立高等学校一般募集共通選抜、連携型中高一貫教育校連携募集(以下「連携募集」)、特別募集、中途退学者募集及び別科合格者数集計結果並びに二次募集の概要」,http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p756545.html,2014年2月27日(同3月28日閲覧)。