平成25年度 横浜市立中学校1年生 前期中間試験では、杉みき子の小説「にじの見える橋」から以下のような問題が出題されました。
杉みき子「にじの見える橋」定期試験問題 公立 H25
問題一
傍線部①「考え事」の内容が具体的に書かれている一続きの部分を本文中から探し、その部分の最初の六文字をぬき出して答えなさい。
問題二
傍線部②「どうでもいいような目で眺めていた」とありますが、それはなぜですか。最もよいものを次から一つ選び、記号で答えなさい。
- ア もともと水しぶきがかかるのを気にしない性質だったから。
- イ 雨がやんで、気にするほどの水しぶきが飛び散っていなかったから。
- ウ 水しぶきが飛んでくることもふくめ、投げやりな気持ちになっていたから。
- エ 雨上がりに水しぶきがかかるのは当たり前だとあきらめていたから。
問題三
傍線部③「このところなにもかもがうまくいっていない」とありますが、「うまくいっていない」ことがらを、少年は何にたとえていますか。本文中から探し、漢字一文字で答えなさい。
問題四
文中の□には全て同じ語が入ります。本文中から探して書きなさい。
※ 「□が出てるよ。」「□だ、□だ。」
問題五
傍線部④「思いがけない衝動」とありますが、それはどのような気持ちですか。最もよいものを次の中から一つ選び、記号で答えなさい。
- ア 小さい子供たちの声を聞いて、自分が小さかった時を思いだし、なつかしく思う気持ち。
- イ 今少しだけ見えたにじの全体を見たいという強い気持ち。
- ウ いつもは使っていなかった歩道橋がすぐ近くにあることに気づき驚く気持ち。
- エ 急いで駆け上がらないとにじが消えてしまうのではないかと心配に思う気持ち。
問題六
傍線部⑤「少年の意図」とはどのようなことですか。次の文の空らんに当てはまる形で、それぞれ七字と三字で書きなさい。
(七字)ために(三字)に上ること。
問題七
傍線部⑥「生まれて初めてにじを見た」とありますが、これはどういうことを言っているのですか。もっともよいものを次の中から一つ選び、記号で答えなさい。
- ア 自分の住宅の近くにビルが多く建ったためににじが見られなくなったということ。
- イ 普段の生活ではにじを見る機会がとても少ないということ。
- ウ それまでに感じたことのないほどの大きな感動だったということ。
- エ 生まれてから今までににじというものを見たことがなかったということ。
問題八
波線部A〔少年は小さく足踏みした〕とB〔友達が上ってくるのを足踏みしながら待った〕の「足踏み」について、AとBでの少年の気持ちのちがいを、「Aは~で、Bは~。」という形で説明しなさい。
問題九
にじを別のものにたとえて表現している部分を本文中から探し、六字のものを一つぬき出しなさい。
問題十
この文章の説明として最もよいものを次の中から一つ選び、記号で答えなさい。
- ア 会話文や気持ちを直接しめす表現を多く用いて、主人公と友人の心の交流を生き生きと描いている。
- イ 小学生、母親、通行人などの多くの人物と主人公が交流する中で、主人公が強く成長していく様子を描いている。
- ウ 悩みをもった主人公が自然の出来事によって気持ちを変化させていく様子をひゆなどを用いて描いている。
- エ 大きな困難にぶつかっていた主人公が、友人の助けを借りながら二人で問題を解決していくようすを描いている。
参考
※ 工藤直子「野原はうたう」定期試験問題 横浜市立中学校 H25
※ 桑原茂夫「ちょっと立ち止まって」定期試験問題 横浜市立中学校 H24