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『アリとくらすむし』(島田たく)読書感想文例 小学校低学年

2016年度「第62回 青少年読書感想文全国コンクール」課題図書、『アリとくらすむし』の読書感想文例です。

分量は、題名・学校名・氏名を除き、400字詰め原稿用紙で2枚ぴったりです。

アリとくらすむし

アリとくらすむし (ふしぎいっぱい写真絵本)

アリとくらすむし (ふしぎいっぱい写真絵本)

  • 作者:島田 たく
  • 出版社:ポプラ社
  • 発売日: 2015-04-03

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『アリとくらすむし』を読んで

神奈川 太郎

 ぼくはこの本から、あいさつの大切さを学びました。

 はじめ、夏休みに読む本をこれにきめたとき、お母さんは大さわぎしていました。なぜなら、お母さんはむしが大きらいだからです。この本には、むしのしゃしんがたくさんのっています。そんな本をぼくといっしょに読むなんて「ぜったいにいや」と、ふるえていました。

 家にかえって、お母さんのうでをしっかりとつかみながら本をひらきます。さいしょのアブラムシから、おかあさんはキャーキャー言っています。テントウムシはよかったのですが、もんだいはアリスアブのようちゅうでした。

 アリスアブのようちゅうは、チョコチップがのった丸いプリンのような見た目をしています。キャラメルソースはかかっていません。小さなこんぺいとうのような、アリのたまごを食べます。

 ぼくにはおかしのように見えたアリスアブのようちゅうですが、お母さんには気もちわるく見えたようで、ぼくが

 「ねえねえ、おかしみたいだよ!」

 と言うと、家の中のふんいきが本当にわるくなってきました。ええい、むりやりにでもさいごまで読んでやる、と、ページをめくったその時です。

 「どうもこんにちは」

 せいちゅうになったアリスアブが、ぼくたちにあいさつをしてくれました。その時、お母さんのかおが、すこしだけ、にっこりしました。

 ぼくたちは、どんなにいやな思いをしているときでも、あいさつをされることで、すこし気もちがかわります。この本は、というよりも、アリスアブは、ぼくにそんなことをおしえてくれました。

 そのあとお母さんは、クロシジミのようちゅうを見ると、どこかに行ってしまいました。

参考

島田たく,「AntRoom アントルーム|蟻について語ろう」, http://www.antroom.jp/ ,2016年5月15日閲覧.