4月17日、中学受験生を対象とした首都圏模試、小6統一合判が行われました。
ここではその中から、「理科」の感想を大問ごとに書きとめていきます。
目次
1.気体の性質に関する問題
ドライアイスのまわりのけむり
(7)がやや難しいかもしれません。
酸素や二酸化炭素、水素などは「無色、無臭」だと知っている受験生は多いでしょう。
また、やかんなどから出る湯気が細かい水の粒であり、「水蒸気」でないことを知っている受験生も多いでしょう。
ドライアイスの二酸化炭素は液体にならずに気体になるということも、基本事項だと思います。
しかしそれが「ドライアイスのまわりに見える白いけむり」という形で出題されると、ついつい「ア 気体B〔二酸化炭素〕」として間違えてしまったのではないでしょうか(正解は「エ 水が細かい氷の粒になったもの」)。
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塩化鉄
知識としてやや難しいかと思われるのが(11)です。
スチールウールを塩酸で溶かした後に残る物質の色を答えさせる問題でした。塩化鉄ですので、答えは「ア 黄色」です。
ちなみに塩化アルミニウムは「白色」になります。
論述問題・計算問題
(8)の論述問題は、なんとなく分かっていても、書くのが難しかったかもしれません。
(13)の計算問題は簡単でした。
2.ヒトの体のつくりについての問題
今回の首都圏模試で、最も得点しやすかった大問だと思われます。
3.星座の観察についての問題
年度によっては年周運動や日周運動が計算問題として出題され、難しくなる分野です。今年度はそうした計算問題はなく、全体的に簡単でした。
その中でやや難しかったと思われるのが(5)の「星座早見の持ち方」です。
星座早見は、
- 観察したい方角が書かれた方を持って、頭上にかかげて使う
- 頭上にかかげて使うため、机の上においた状態では東西が逆になっている
ということを知っている必要があります。
4.水溶液の性質についての問題
水溶液の性質を問う問題として、典型的な出題パターンでした。
強いて言えば、(3)「においのある水溶液」を選ばせる問題でしょうか。「アンモニア水」がすぐに出てくる一方で、「塩酸」がやや出てきづらいかもしれません。