すばる進学セミナーの中本順也先生は 26 日(金)、note で、
【2027年版】神奈川県公立高校入試 国語・問1(イ)対策 漢字220題
https://note.com/jyuken_wo_koete/n/n62fc7100dc91
をリリースしました。
目次
神奈川県公立高校入試「国語」漢字対策の決定版
一定程度の漢字を書けるようになっている受験生にとって、そこからさらに力を伸ばすためには、個々の漢字の成り立ちや意味、そしてその漢字を使った語彙とその概念とを習得していくことが有効でしょう。
カナガクでは、ふだん『漢字学習ステップ』をおすすめしているのですが、今回中本先生が作られた
【2027年版】神奈川県公立高校入試 国語・問1(イ)対策 漢字220題
https://note.com/jyuken_wo_koete/n/n62fc7100dc91
は、神奈川県の高校受験生にとってそれよりも何よりもおすすめできる教材です。
語彙の習得を、漢字学習を通じて
漢字の教材といえば、思いつくのは「読み」と「書き」とを練習するものです。
臨海 TSP 教材を例に
たとえば手もとにある過年度版の『臨海 TSP 中2 国語 漢字(光)』を開いてみると、単元別に「読み」と「書き」とがずらりと並んでいます。「読み」と「書き」とでは同じ例文が出題順を変えて用いられています。
解答編5ページ「3.枕草子 読み」
(1) けいこう
(2) ほたる
(3) しがいせん
(4) むらさきいろ
(5) しも
(6) おもむき
(7) しゅみ
解答編6ページ「3.枕草子 書き」(フォントは一般的な明朝体です)
(1) 蛍光
(2) 蛍
(3) 霜
(4) 紫色
(5) 紫外線
(6) 趣味
(7) 趣
単元学習の段階ではよい教材かもしれませんが、入試対策のためには臨海セミナーもきっと別の教材を用いていることでしょう。
神奈川県公立高校入試「国語」の漢字
神奈川県公立高校入試「国語」において、漢字は問1の(ア)(イ)で問われます。
(ア)で問われるのは漢字の「読み」です。そして(イ)で問われるのが、
次のa~dの各文中の――線をつけたカタカナを漢字に表したとき、その漢字と同じ漢字を含むものを、あとの1~4の中から一つずつ選び、その番号を答えなさい。
というものです。
令和八年度 神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査 共通選抜 全日制の課程 Ⅱ 国語
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/131902/2_r8kokugo_zen_mon.pdf
これは漢字の「書き」ができるか――というよりも、むしろ漢字の学習を通じてどれだけ多くの語彙を身につけているのかを問う問題と言えるでしょう。
たとえば 2026 年度入試において、「「巻」が用いられている語句を選択する(巻末・圧巻)」の問題は、全体正答率が 39.5% に留まりました。
令和8年度 神奈川県公立高等学校入学者選抜 学力検査の結果
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/46164/r8gakuryokukensakekka.pdf
- 「巻」は小学校6年生で
- 「圧」は小学校5年生で
- 「末」は小学校4年生で
それぞれ習う漢字です。
日本漢字能力検定 級別漢字表
https://www.kanken.or.jp/kanken/outline/data/outline_degree_national_list20200217.pdf
高校受験向けの漢字の教材では、しばしば難しい漢字をどれだけ正確に書けるかが注目されているように思います。
しかし、神奈川県公立高校入試の問1(イ)で必要なのは、たとえば「戯」(「少年の日の思い出」で習います)のような比較的難しい漢字を正確に書けるようにすることよりもむしろ、小学校で習った漢字まで含め、比較的かんたんな漢字の音読み・訓読み(形声文字であれば、できれば部首と音符も)、そして、それを使った熟語などの語彙を十分に身につけることだと言えるでしょう。
この点で、中本先生の教材は非常に使いやすいです。
「学習の進め方(推奨ルーティン)」が note に載っていますので、これに従って演習するのが最も効果的でしょう。その過程ではふだんおそらくめったに使わない(持っていない場合もあるでしょうか?)漢和辞典に親しむこともできます。
共通テストと同じ出題形式
神奈川県公立高校入試「国語」問1(イ)の出題形式は、大学入学共通テスト「国語」第1問 問1の、
傍線部(ア)~(オ)に相当する漢字を含むものを、次の各群の①~④のうちから、それぞれ一つずつ選べ。
という問題と同じ形式です。
〔共通テスト〕国語
https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=771&f=abm00005949.pdf&n=2025_op_01_kokugo.pdf#page=7
「間違え/迷いのあった語を辞書→用例で確認」という学習の進め方を中学生のうちに身につけておくと、大学受験のときにも大いに役に立ちます(一般に、分からないことがあったら辞書や用語集等で調べるというルーティンはとても大切だと思います)。
かんたんな漢字であっても、その意味を考える習慣をつけておくと、漢文の学習にもつながってくるでしょう。
漢字学習は語彙とその意味・概念との習得にも役立つ
漢字を勉強していくと、ふだん使わない言葉に出会うことができ、その意味・概念も(たとえば例文を通じて)徐々に身につけていけます。
たとえば「圧巻」の意味は、手もとの『漢語林』第二版 300 ページによれば、
①巻中第一の詩文。最も優れた詩文。昔、科挙(官吏登用試験)の最優等の答案を他の答案の上に載せた故事による。〔中略〕②一番優れたもの
とあります。
こうした故事成語は、その成り立ちを知るとよりいっそう覚えやすいのではないでしょうか。
またたとえば、中本先生の note のなかにある「長幼の序」なども、漢字の学習(「長幼」は対照的な二字を組み合わせた二字熟語。「上下」などと同じ)を通じてこそ身につけられる知識でしょう。
参考文献
【2027年版】神奈川県公立高校入試 国語・問1(イ)対策 漢字220題
https://note.com/jyuken_wo_koete/n/n62fc7100dc91









