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神奈川新聞に県内私立高校の2015年度入試制度一覧が掲載

神奈川新聞は10月13日(月)の20面「ザ・チャレンジ(高校受験編)」で神奈川県の私立高校入試制度をまとめています。中萬学院高校受験指導事業部がまとめた分かりやすい表が掲載されていますので、ここではそれを見ながら各制度について簡単にコメントを添えていきたいと思います。

神奈川県私立高校入試制度一覧

制度の呼称内申等の基準筆記試験他校との併願受験
推薦入試ありなし合格の場合は不可
一般入試(書類選考)単願ありなし不可
併願ありなし公立受験可。他の私立一般受験を受験できる場合あり
一般入試(書類選考以外)単願ありあり一般的には受験できない
併願ありあり公立受験可。他の私立一般受験を受験できる場合あり他の私立一般受験を受験できる場合あり
一般受験(オープン)なしあり公立・私立とも併願可

推薦入試

基本的に中学校での成績のみで合否が決まる入試です。入試が行われる時期も1月の後半で、一般入試と異なります。

求められる成績も下で取り上げる一般入試より若干低いことが多く、私立高校が第一志望の場合にはぜひ利用したい入試方式です。

※ 実質的には12月はじめに中学校で行われる進路面談において合否が決まります。これはオープンを除く他の入試方式のほとんどでも同様です。

一般入試(書類選考)

筆記試験を行わず、推薦入試と同様、基本的に中学校での成績のみで合否が決まる入試です。面接等で高校に行く必要もありません。近年人気の入試方式で、多くの高校が導入を始めています。

第一志望校のすべり止めを確保するために併願で利用するのが普通です。日程に気をもむ必要がないため、最近のトレンドである3校受験(公立第一志望+私立オープン+私立併願)をする場合に便利です。

一般入試(書類選考以外) 単願・併願

一般入試(単願)は推薦入試と同様に考えて問題ないでしょう。

一般入試(併願)最もよく利用される入試方式です。公立高校が第一志望の場合であっても、まずはこの併願優遇を利用してすべり止め校に合格の確約をとっておきます。他の方式でもそうですが、基準内申点はあまり公開されませんので、『推薦・優遇入試ガイド』などを用いて目星を付けたうえで、中学校や塾の先生に訊いたり高校の説明会に足を運ぶなどして情報を集めていきましょう。

一般入試(書類選考以外) 一般受験(オープン)

オープン入試を選ぶ受験生はあまり多くありません。他の入試方式に比べて合格者数が少なく、不合格になる割合がとても高いからです。

どうしても合格したい私立高校があるのだけれども中学校の成績(内申点)が足りない――という場合に利用します。とても高いハードルとなりますので、併願校で合格を確保しておくことが必須です。

※ 例えば2014(平成26)年度の中央大学附属横浜オープン入試では、523名の受験者に対して合格者がわずか42名でした。不合格者数481名、倍率12.45倍、合格者最低点も259/300点という入試でした。

参考