教職員人事異動

SSH 2025 年度内定校 横浜サイエンスフロンティア含まれず

文部科学省は 24 日(月)、

令和7年度スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校の内定等について
https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/gakkou/mext_03215.html

と題した WEB ページを公開。

(別紙1)スーパーサイエンスハイスクールSSH)令和7年度「基礎枠」「文理融合基礎枠」 及び「 科学技術人材育成重点枠」 内定校(PDF:288KB)
https://www.mext.go.jp/content/20250324-kyoiku01-000041099_1.pdf

を明らかにしました。

神奈川県からは「基礎枠【Ⅰ~Ⅳ期】」に、

  • 平塚江南高校(2020 ~ 2024 年度でⅠ期指定)
  • 厚木高校(2020 ~ 2024 年度でⅡ期指定)

が、また、「文理融合基礎枠【Ⅰ~Ⅳ期】」に、

  • 鎌倉高校(Ⅰ期指定)

が選ばれました。

2020 ~ 2024 年度でⅢ期指定を得ていた(つまり、2025 年度指定でⅣ期指定を狙っていただろう)横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校の名前は挙がりませんでした。

SSH はⅠ期が最も指定されやすく、Ⅳ期にむけて指定されづらくなっていきます(ガイドライン参照)。

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神奈川県立高校の指定状況

SSH指定校・理数教育推進校の指定状況(2024(令和6)年度現在 神奈川県)

※横浜サイエンスは横浜市立高校。

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「認定枠」にもサイエンスの名前なし

横浜サイエンスは「認定枠」にも名前を連ねていません。

「認定枠」

◆各指定校が培ってきた特色・強みを生かした取組を展開・普及 ※積極的な情報発信、視察の受入れ 等
◆「SSH指定校」としての認知度・ブランドを活用

※「認定枠」には「予算支援あり」という記載がありません。

※ SGH アソシエイト(スーパーグローバルハイスクールアソシエイト)の仕組みが参考になると思われます。

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)認定枠(仮称)の導入
https://www.mext.go.jp/content/20210701-mxt_kiban01-000016309_3.pdf

「認定枠」と予算支援

認定枠については、生徒研究発表会・情報交換会へ指定校として参加が可能となるため、科学技術人材育成重点枠に採択されていない場合には、参加旅費に係る経費支援を行う。支援方法の詳細は各会開催までにJST〔国立研究開発法人科学技術振興機構〕より案内する。

※上記「別表:経費支援予定額のうち人件費に係る支援上限額(年額 ※9)」からは、科学技術人材育成重点枠に採択されていない「認定枠」の場合、人件費に係る支援がないと読み取れるはずです。

令和6年度スーパーサイエンスハイスクール応募要領
https://www.mext.go.jp/content/20231122-mxt_kiban01-100000331_1.pdf#page=101

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「経過措置」

「経過措置」とは

Q3-1.経過措置校の位置付けについて教えてほしい。
A3-1.前年度までの指定校に対し、その実施成果を踏まえ、希望する指定終了時期までの1年間又は2年間について経過的な措置を講じるものである。

令和6年度スーパーサイエンスハイスクール応募要領
https://www.mext.go.jp/content/20231122-mxt_kiban01-100000331_1.pdf#page=113

「認定枠」と経費支援

「基礎枠の指定が終了した後、最大2年間、経過措置としての指定を受ける場合」には、経費支援があります。

令和6年度スーパーサイエンスハイスクール応募要領
https://www.mext.go.jp/content/20231122-mxt_kiban01-100000331_1.pdf#page=97


「経過措置」からの SSH 復帰

厚木高校は 2013 ~ 2017 年にⅠ期指定。その後 2018 ~ 2019 年度にかけて2年間の「経過措置」を経て、2020 ~ 2024 年度にⅡ期指定を受けています。

横浜サイエンスフロンティア高校についても同じように、「経過措置」を経て、Ⅳ期の SSH 指定を受ける可能性が考えられます。


2022(令和4)年度実施の中間評価でのサ低調

2022(令和4)年度に実施された中間評価で、横浜サイエンスは

研究開発のねらいを達成するには、助言等を考慮し、一層努力することが必要と判断される。

という評価でした。

中間評価の対象校全 27 校のうち、同様の評価だったのが厚木・平塚江南を含む 17 校。

横浜サイエンスⅢ期3年目 SSH 中間評価結果

別添3 中間評価結果について(指定校別)
https://www.mext.go.jp/content/20230130-mxt_kyoiku01-000027277_03.pdf#page=11

他の中間評価の高校

優れた取組状況であり、研究開発のねらいの達成が見込まれ、更なる発展が期待される。

が1校(長崎県立長崎西高校 Ⅳ期3年目)。

これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成が可能と判断される。

が3校。

これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成がおおむね可能と判断されるものの、併せて取組改善の努力も求められる。

が5校。

このままでは研究開発のねらいを達成することは難しいと思われるので、助言等に留意し、当初計画の変更等の対応が必要と判断される。

が1校(大阪府立生野高校 Ⅲ期3年目)。


参考文献

文部科学省

神奈川県

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)・理数教育推進校
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/ssh-kanagawa.html