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「三権分立は基本中の基本」
森村学園中学校は 2018 年6月 20 日、塾対象説明会で中等部入試問題講評を配布しました。
講評のなかで学園は受験生に、
三権分立は基本中の基本なので、正確な知識を定着させてほしい。
と求めています。2018 年度入試第3回「社会」大問3 問1に対するコメント。
問題自体はかんたんで、
三権分立において内閣が持つ権限を何と言いますか。答えなさい。
というものでした。
国会で議論することの意義
また、同問2は
下線部②の意見〔「結論は決まっているのだから議論するだけ時間の無駄だし、国会は不要なのではないか」〕は、国会で議論することの重要性を見落としています。国会で議論することの重要性はどこにあるのですか。説明しなさい。
というもの。
学校発表の模範解答は
熟議することで、有権者に争点を明示できる。
です。こちらはかなり難しかったように思えますが、講評によれば「概ねよくできていた」といいます。森村を受験したみなさんのレベルの高さや、理社の1行記述問題への十分な対策がうかがえます。講評は
選挙で議会内多数派が組閣するにもかかわらず、なぜ国会が存在しているのか、その固有の存在意義を問い直すような根本的な問題意識を持ってもらいたい。
とコメントしています。
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Sources
森村学園中等部,「平成 30 年度(2018 年度)森村学園中等部入学試験問題講評」,2018 年6月 20 日.
森村学園中等部,「過去の入試問題」,https://www.morimura.ac.jp/jsh/admission/past/,2020 年5月 10 日閲覧.
参考
「三権分立」問題、普通教育においては不正確でもわかりやすさが重要なのだし高等教育で修正される人はされるからよいのだ、的な意味では掛け算の順序の話に近いのか。いや掛け算の順序は中学高校の数学で修正されるだろうから違うか。日本は三権分立と思い込んで育つと、普通は修正の機会がないな。
— ystk (@lawkus) May 10, 2020
日本を三権分立の枠組みで説明することが誤りで、ウェストミンスター型議院内閣制モデルを前提とすれば立法・行政に選挙という制度的な監視が約束されていることになる。無理やり三権分立に合わせて説明しようとするから、ひとつだけ世論という制度的に保障されてないものが出てきて変な感じになる。 https://t.co/2PO72NwUxj
— ハマの元生徒会長 (@Frantodaisei) May 9, 2020