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『心ってどこにあるのでしょう?』読書感想文

『心ってどこにあるのでしょう?』読書感想文です。

分量は、題名・学校名・氏名を除き、400字詰め原稿用紙で2枚程度です。


『心ってどこにあるのでしょう?』

心ってどこにあるのでしょう?

心ってどこにあるのでしょう?

  • 作者:こんの ひとみ/いもと ようこ
  • 出版社:金の星社
  • 発売日: 2018年04月16日

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『心ってどこにあるのでしょう?』を読んで

神奈川 太郎

 「心は……みえないけれど からだの いろんな ところに ある」のだそうです。それは本当でしょうか。

 たしかに、「すきな ひとに あうと……むねも どきどきしたから 心は むねに ある」という気もちはわかります。昔の人たちは、こころは心ぞうにあると考えていたようです。

 また、「あたまに あると おもう」という気もちもわかります。大きなじこにまきこまれて頭をやられてしまうと、心ぞうが動いていても、心はしんでしまうように見えます。そういう人からは、ほかの人に心ぞうがうつされたりします。

 さらに、おくすりで気分がかわったりすることからも、心がからだにあるように思えます。

 たとえば、ぼくはステロイドというおくすりをつかっていたことがあります。そのときはとてもハッピーな気分でした。

 また、たとえば、ねむれない人がつかうおくすりのなかには、しんでしまいたくなる気もちにさせるものがあるそうです。

 心はからだとつながっています。心とからだとは、ふつう、切りはなすことができません。

 しかし、もしそうなら、こまったことがおこります。からだがしんでしまうと、心もしぬことになってしまいます。

 ぼくもいつかはおじいちゃんになって、しんでしまうことでしょう。そのとき、ぼくのこころはどこにいくのでしょうか。

 きっと、それまでおぼえていたことは、ぜんぶわすれてしまうでしょう。また、ぼくのせいかくもリセットされてしまうでしょう。

 しかし、それでも、ぼくがぼくであることだけは、からだがなくなってもなくならないと思います。もししんだあと二回目にからだをもてるとしたら、それをもつのはぼくでしかありえません。そのいみで言えば、ぼくのこころはぼくの「からだの いろんな ところに ある」だけはありません。


参考

課題図書

青少年読書感想文全国コンクール 2019 課題図書が発表
https://kanagaku.com/archives/26628