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「春に」定期試験問題 県内公立中学校 2017 年3年生前期中間

県内公立中学校のひとつで、平成 29 年度3年生前期中間試験に出題された「春に」の過去問題です。


「春に」定期考査出題例

この詩の作者を答えなさい。(ひらがなでもかまいません。)

傍線部①「春に」という題名になっていますが、季節が春であることがわかる言葉を、詩の中から十一字で抜き出しなさい。

傍線部②「あの空の~一度にくるといい」に描かれているぼくの思いとして最もふさわしいものを次の1~4の中から選び、番号で答えなさい。

  • 1 輝かしい未来への希望や期待。
  • 2 これから出会う人への好奇心。
  • 3 自然の美しさへの興味や関心。
  • 4 叶わないことへの怒りや失望。

「ぼく」の積極的な思いと消極的な思いが対比されて描かれている四行を探し、最初と最後の五字をそれぞれ抜き出しなさい。

この詩の説明として最もふさわしいものを次の1~4の中から選び、番号で答えなさい。

  • 1 春の到来を喜ぶ周囲の人々に対して、自分だけが将来に対する不安や焦りを感じ、何もできずにとまどう様子を描いている。
  • 2 春をむかえて、心の中で渦まいているさまざまな感情について、自問自答しながら落ち着いて見つめ直す様子を描いている。
  • 3 冬から春に季節が移っても、全く気持ちに変化がなく、新しいことに挑戦できない自分自身に驚いている様子を描いている。
  • 4 始まりの季節である春の訪れがうれしくて仕方なく、何事にも前向きに取り組んでいこうと決意を固める様子を描いている。

この詩の中で使われていない表現技法を次の1~4の中から一つ選び、番号で答えなさい。

  • ① 体言止め
  • ② 比喩
  • ③ 反復法
  • ④ 対句

この詩の種類として最もふさわしいものを次の1~4の中から選び、番号で答えなさい。

  • 1 文語定型詩
  • 2 文語自由詩
  • 3 口語定型詩
  • 4 口語自由詩

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参考

この詩が「春に」と題されているのは(季節としての春であるとともに)思春期もしくは青春期の「春」を歌っているからなのだ。リフレインを用いた歌のリズムが、思春期特有のもどかしさ性急さ、というこの詩のテーマとぴったり重なっている点にも、谷川詩学の片鱗が見えるだろう

※ 山田兼士,「谷川俊太郎・こどもの詩学(2) ―八〇年代、九〇年代作品を中心に (『谷川俊太郎《詩の半世紀》を読む』澪標、2005年、より)」, http://yamadakenji.la.coocan.jp/kodomo2.htm ,2019 年5月 15 日閲覧.